鳳凰の宮学園
管理人室 3
「生徒会長って僕と同じ高校生なのに凄すぎです!普段はどんな方なんですか?」
本庄さんはしばらく考えてから、う〜んと唸り出した。
「そうだねぇ。冷静沈着で剛毅果断、公明正大?かなぁ〜。」
よ、四文字熟語ばかりだ。
生徒会長が凡人でないことが良く分かる。
うん。
正に雲の上の人間?
「彼、人を寄せ付けない所があるんだよね。決して嫌われるタイプではないんだけど・・・。たまに話し掛けても挨拶ぐらいしか返してくれないんだよ。」
昨日の生徒会長の雰囲気からすれば、そんな感じだぁ〜。
僕なんて生徒会長に話し掛けたら、きっと睨まる。
昨日のように。
・・・怖い。
僕が想像で怯えていると、本庄さんが思い出したように聞いてきた。
「そういえば、昨日助けてくれた人って誰なの?」
「あ、あの中等部の鳳 龍弥君です・・・///。」
「・・・鳳、君?なんで彼が高等部に?」
本庄さんは本当に驚いたようで、目がこれでもかってぐらいに大きく見開かれている。
でも・・・そういえば。
あれ?
龍弥君なんで高等部にいたんだろう?
用事でもあったのかな?
「そう、鳳君が助けてくれたんだね。鳳君は中等部の生徒会長なんだよ。とても優秀で優しいから、皆に慕われているんだよね。しかも超イケメンだし。特定の恋人はいないみたいだけど、モテるから競争率が激しそうだなぁ〜。」
「僕もそう思います。龍弥君、格好良いし思い遣りがあるから!」
僕はニコニコ笑顔で言った。
龍弥君が誉められると嬉しいんだ!
「だよねぇ〜♪僕も後10歳若かったら龍弥君の恋人に立候補していたんだけどねぇ。」
えっ?
ちょっと待って。
龍弥君の恋人に立候補〜?
なんで?
本庄さん男!
う〜〜!
やっぱりこの学園てば、その考えがノーマルなんですね?
あ〜!
頭が痛い!
でも・・・///。
龍弥君の恋人。
良いなぁ。
ハッ!
僕ったらなんて事を想像しちゃったんだろう!
頭をぷるぷると振りながら想像を追い出す。
ダメだぁ〜!
この学園に染まってきたのかなぁ?
龍弥君ごめんね。
反省するから。
ぐっすん。
「柊木君、鳳君にお礼するの?」
お礼!
考えてなかった。
「な、何をすればいいでしょうか?」
本庄さんはとびきりの笑顔で答えてくれた。
「君自身♪」
かああ〜〜///。
僕は真っ赤になって本庄さんに抗議した。
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