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鳳凰の宮学園
1―S組 5


鳳凰の宮学園て1学年、19組もあるような高校だったかなぁ?
パンフレットには確か1クラス30人程度で、10クラス設けているって書いてあったような。



「19クラス在るの?」



河上君は呆れたように言った。



「ちっげーよ!金持ちクラスはA、B、C、D、Eで、一般クラスがF、G、Hそして不良クラスがX。ちなみにS組に今のところ不良はいない。」



「へ、へぇー!10クラスも在るんだね。でも何でSなの?!スペシャルって?」



僕が問いかけると一之瀬君が答えてくれた。



「Sクラスは勉強だけじゃなく、スポーツが得意な奴も入ってるんだ。俺達がそうなんだけどな。」



一之瀬君は歯をキラッと光らせた。
女の子なら今のでクラッとなるな。
羨ましい。
僕も練習しようかな?



「それに、金持ちとか一般とかの弊害なく付き合える奴らしか入れないんだ。この学園の昔からの特色で、そこがスペシャル=S。学園もSクラスの生徒には一目置いてるんだ。だから領も胸張って学園に来いよ。」



僕は一之瀬君の話を聞いて、この学園でやっていけるかどうか不安だった気持ちが少し和らいだ。

寮や学園をみたら、お金持ちの通う高校だもん。
もはや学園とは言えない建築物だけど。



「一之瀬君、色々教えてくれてありがとう。ちょっと安心したよ。」



僕は笑顔でお礼を言ったら、一之瀬君は少し困った顔をした。



「領、うーん・・・」



「な、何?」



一之瀬君が言いにくそうにしてる。何が言いたいんだろう?



「そのぉ、あんまり笑顔を出さない方がいいかも。」



僕は吃驚した。
笑顔が気持ち悪いのかな?
急に不安になった。



「わぁ、泣かすつもりじゃなくて、え、えーと、その可愛い顔するから、野郎共に狙われると思ってさ。」



え?
野郎共に、狙われる?僕みたいな地味な奴が?
なんのこと言ってるのか理解出来ないよ。

あっ、カツアゲされるって事?

一之瀬君は僕に忠告してくれてるのかなぁ?



「領、この学園て男子校だろ。」



「うん。」



「男しかいない。」



「うん。」



一之瀬君は困った顔をして。



「フウ。んー、よし、領は可愛い顔してるから忠告しとく。この学園はホモやバイが多い!だから領、迂濶に男に着いて行くなよ!」



僕は硬直した。
ホモやバイって!
昨日のような?

うっ。

だんだん気分が悪くなっていった。






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あきゅろす。
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