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鳳凰の宮学園
登校 4


僕と鳳凰さんは職員室に着いた。



職員室。
う、嬉しい。
やっと鳳凰さんと離れられる。
僕は、お礼を言って離れようとしたが、鳳凰さんは僕の腕を掴んだまま、職員室の中に入って行った。



な、なんで、一緒に入るんだろう?



「ほ、鳳凰さん・・・?」



すると、鳳凰さんは職員室の中に響き渡る声で。



「転校生の柊木領の担任はどなたですか?」



僕はびっくりした。
鳳凰さんが担任の先生を探してくれるなんて思ってもいなかったから。



見渡していると、椅子から40代くらいの男の人が立ち上がってこちらにやって来た。



「君が柊木 領君?初めまして僕が担任の山内だ、よろしくね。」



担任の山内先生が僕に挨拶してくれた。
先生はとっても優しそうな人で一目で好感が持てた。
僕はフードを上げてから挨拶した。



「こちらこそ、よろしくお願いします。」



「それじゃ教室に行こうか。ところで、鳳凰君は教室に行かないのかい?」



「へっ?あ、あぁー。行く行く、行きます。領、まったなぁ!」



鳳凰さんは僕がお礼を言う前に自分の教室に向かった。



「お礼言いそびれちゃった。」



山内先生は僕に質問してきた。



「鳳凰君と知り合いなのかい?」



「いいえ、さっき初めて合って、職員室まで案内してもらったんです。」



山内先生は俄に信じられないと言った顔をした。



「そうなのかい。うむ。・・・担任の私が口出しする事ではないんだが、鳳凰君はこの学園では有名人だからねぇ、柊木君くれぐれも気をつけるんだよ。」



や、優しい。
山内先生は良い人だ。
でも分かってます!
鳳凰さんが危険人物だって事は。
見掛けからも、言動からも一目瞭然です。



ふふふ。
山内先生が担任で良かった。



だが山内先生は、僕が考えてる事とは違う意味で言っていたのだ。


それを知るのはもう少し先の事になるけど。



「柊木君、君は優秀な成績だったので特別クラスの1―S組になったよ。此処は何かに秀でた人物の集まりだから面白いし、すぐに友達も出来るよ。」



僕は山内先生に優しく言われ嬉しくなり、元気の良い返事をした。



「はい!」



僕は期待に胸を膨らませた。
どんな人達がクラスメイトなんだろう?
仲良く出来るといいなぁ!

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あきゅろす。
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