眠れぬ夜
愛する人 5
「・・・ハッ!」
自分でも息を飲むのがわかった。
なぜなら紘平の僕を見る目が真剣で、冗談ではなく本気だと確信したからだ。
「前から考えてたんだ。玲とならいつも一緒にいたいと思うし、お前と2人で暮らせたら、さぞ楽しいだろうって・・・っおい!」
僕は紘平が言い終わらぬうちに抱き付いた。
「玲?」
「ウレシイ・・・嬉しい嬉しい嬉しい!紘平と一緒に暮らせるなんて、僕もそうしたいって思ってたんだ」
紘平が僕を見る。
僕は紘平に思いの丈を伝える。
「紘平の傍にずっと居たいって、片時も離れたくないって、そう思ってた。」
「フッ。なら、決まりだな。玲、覚悟しとけよ?」
「何を?」
「毎日、愛してやるからな♪」
「!!・・・///」
身体中が熱を帯びて、今にも沸騰しそうになった。
けれど、僕も紘平と毎日愛しあいたいって思ってたから、素直に頷いた。
「紘平も覚悟を決めてよ。僕を・・・僕を飽きさせないでよ」
紘平の首に腕を絡めて真上から見下ろした。
紘平は一瞬固まっていたけれど、すぐにいつもの憎たらしいぐらいの男前な顔を嫌味たっぷりに歪めて。
「フッ、お前マジでヤベェよ。そんなエロイ顔で言われたら否がおうにも逆らえないぜ」
「エ、エロイっ?」
「そうだ。良いぜお前が望むなら、いつでも何処でもお前のお気に召すままに、ヤってやるよ。お前が俺無しには生きていけないように、たっぷりとな」
言葉とは裏腹に優しい声で話す紘平に、僕は本当に好きなんだと思いしらされる。
「紘平・・・キスして」
僕のリクエストに紘平は答えてくれる。
最初から激しく深く、僕が何も考えられなくなるまで執拗に僕を蹂躙してくれた。
ああ、紘平。
願わずにはいられないよ。
2人でずっと、生きていけるようにと。
だって、こんなにも愛してる・・・
・・・紘平だけを。
これから過ごしていく紘平との時間を、僕は大切に生きていくよ。
だから紘平、
僕達幸せになろうね。
例え何が起こっても、2人なら乗り越えられると信じて・・・。
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