眠れぬ夜
親友 6
先程までとは打って変わって、不動は優しく後孔を突いてきた。
「はぁ、あぁぁん、あっ、ん、あん、あん、ああっ・・・ん。」
両足を曲げて膝裏に腕を入れ、僕の蒸気した顔を見つめながら、不動はじっくりとsexを堪能しているようだった。
腰を小刻みに動かし前立腺を擦りながら、不動は簡単にイかずに、僕だけを感じさせるようにしている。
これ以上は耐えられそうにない僕は、不動の目を見つめてから嘆願した。
「お、ねがい、い・・・達かせて」
不動は僕の頼みを聞いてくれたみたいで、腰を大きくグラインドさせてから後孔に穿ち、僕のペニスを射精させてくれた。
「はぁ、はぁ、はぁ。」
今日初めての射精は、長い間塞き止められていたせいか、チョロチョロと迸り続けていた。
快楽・・・ってこういうのをいうんだろうか?
心も体も、不動という存在に喜んでいる。
「鷺ノ宮、そのままでいろ。タオルを取ってくる。」
僕は咄嗟に不動の腕を掴んだ。
「・・・行か、ないで。」
不動は驚いたように僕を見た。
「保健室にタオルを取りに行くだけだ。直ぐ戻る。」
不動の優しい声音に安心して、僕は腕を離した。
そんな僕に、不動は僕の額に口付けを落として告げる。
「行ってくる。」
不動が教室から出て行くと僕は眠りに落ちた。
次に目が覚めると、不動が僕を姫抱きしている所で、屋上に向かっているようだった。
「起きたか?」
「うん。」
「屋上に行こうと思ってたんだが、帰るか?」
僕はしばらく考えて、屋上に行きたいと伝えた。
屋上は夏が近いためか、暑くてムワッ〜としていた。
だけど吹きつける風が気持ち良い。
瞼を閉じて風を感じていたら、不動が一服し始めた。
その姿が格好良くてじっと見ていると、不動がこちらを見た。
何だか照れてしまって僕は顔を背けた。
「鷺ノ宮・・・」
「な、なに?」
「お前、俺との関係止めたいか?」
えっ?
関係?
僕が分かっていないから、不動は話を続けた。
「sexだよ。」
僕は真っ赤になった。
面と向かって言われると恥ずかしかったから、僕は俯いた。
「分かった。もう、しねぇよ。」
えっ?
何をしないんだ?
「お前とはsexしない。」
不動ははっきりと僕に告げ、そして煙草を投げ捨て、1人で屋上から出ていった。
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