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眠れぬ夜
芽生え


意識が戻ったので、目を開いた。



空が見える。



今日はとても天気が良かったので、暖かい。



回りを見渡すと、不動がいない事に気付く。



不在・・・。



なんで寂しく感じるんだろう。



さっき迄は確かにあった温もりがなくなったから?



体を起こそうとしたら、下半身の激痛が酷くて、手で上体を支えた。



その拍子に唾を飲み込んだのだけど、苦くて顔をしかめた。



不動の精液・・・。



顔が火照って来るのがわかる。



あっ。



あの女の子も飲み込んだのかな?



不動は僕に、女の人とのsexを見せたかったんだろうか?



あの女の人みたいに、フェ、フェラをさせるために?



不動のペニスは大きくて、僕は呼吸をするのが苦しかった。



カアァー。



僕は不動のペニスを加えたんだ。



押し付けられたんだけど。



今日の不動は恐かった。



僕の前に女の子とHしてたのに。



激しくて、お尻が壊れそうだった。



そろそろとお尻に触ると、不動の精液が残っていた。



最近はずっと後処理をしてくれていたけど、今日はそのままにして、帰ったんだ。



不動が僕をどう思っているのかは解っているけど・・・。



なぜだか無性に・・・。



バタンッ。



屋上の扉が開く音がして僕は身を竦めた。



どうしよう。
まだ裸のままだ。



誰かに見られたら。
僕は制服をギュッと握った。



終わりだ!



「おい、気が付いたのか?」



その声に安堵した為か涙が出てきた。



不動はそんな僕を見て抱き締めてくれた。



僕は、本当は不動に・・・優しくされたい。



こんな事を思うなんて、本当に僕はどうかしている。



だけど自分の気持ちは隠せない。



不動が好きだ。



あいつにとっては、ただの性欲処理だとしても。



僕は好きになってしまった。



この想いが届く事はないけれど。



それでも、好きになるのは自由だろ?



家に帰ってから僕は思いっきり泣いた。



子供のように、いつ果てることもなく泣き続けた。



不動を想いながら。





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