眠れぬ夜
教室 3
不動の目が僕を射ぬく。
真っ直ぐに。
心の奥まで。
ガタッ。
僕と不動は音のする方を見た。
天宮がノロノロと立ち上がった。
「ふ、不動・・・教師を殴って、無事に済むと思ってるのか?退学にしてやる!」
不動に殴られて腫れ上がった顔で、脅しをかけきた。
だが不動はせせら笑っている。
「何、笑ってるんだ?気でもふれたか?ハハハハハハッ。」
「フッ、俺を脅迫か?」
不動は愉快そうに言った。
「センセイ、さっき携帯のフラッシュに気付かなかったか?」
天宮は目に見えるように動揺した。
「俺が学校にバラまいてもいいんだぜ。」
「な、ななな、」
不動はニヤニヤ笑って話を続ける。
「これが学校に知られたらセンセイの教員資格剥奪じゃね?」
天宮は真っ青になってから、不動に頼み込んだ。
「頼む、それだけは止めてくれ。何でも言うことを聞くから!」
不動は地獄からの使者のように天宮に宣告した。
「だったら俺の前から永遠に消え失せろ!二度とその汚ねぇ面を見せんじゃねぇ。」
天宮は脱兎の如く逃げ去った。
後に残された僕はホッとした。
そんな僕を不動は突き刺すような目で見ていた。
はだけた胸元に指を請わせてきた。
「止めろ!」
僕は恥ずかしくなってシャツをかきあわせた。
不動は一瞬手を止めたが乱暴にシャツを引き裂いた。
「・・・不動?」
僕は怖くなった。
不動は指で僕の乳首を触っている。
「ここを奴に触られて感じたのか?」
不動はきつく挟んで、乳首が取れそうなほど引っ張った。
「ウッ、いた、い、離せよ!」
「痛い?気持ち良いの間違いだろ?奴とは何回寝たんだ?」
僕は不動を凝視してから、腕を思いっきり叩いて、乳首から退かした。
それが気に入らなかったのか、不動は僕を押し倒した。
ダッン!
「ーんっ!止め、」
「俺が聞いてんだ、答えろ!」
僕は悲しくなってきた。
どうして不動は・・・そんなことを聞くんだろう?
僕が天宮に抱かれていたなんて本気で思っているんだろうか?
「・・・なんで、そんな目で見るんだ?」
僕はどんな目で不動を見てるんだろう?
不動は暫く目を閉じていたが、カッと目を見開いた。
そして乱暴に僕を抱き始めた。
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