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眠れぬ夜
教室 1


僕が通う泉ヶ丘高校は二千人を越える生徒が通っている。一般的な公立高校で偏差値は平均より少し上。



僕は進学校に通うように薦められていたが、息の詰まるような高校生活を送りたくなかった為、家から近いこの高校を選んだ。



今日は生徒会の仕事があり、遅くまで残っていたのだが、7時に一通り終わったので鞄を取りに教室に戻ってきていた。



あれから・・・トイレで不動に抱かれてから、一度も会っていない。



登校はしているようだけど。



もう、飽きたのかな。



ふっと、そんな考えがよぎった。



そうだったら・・・。



ガラッ。



急にドアが開いたので、ビクッとした。



「おっ、鷺ノ宮?どうしたんだ、こんな遅くまで教室にいるなんて?」



教室に入って来たのは新任の体育教師・天宮だった。



天宮は若くてイケメンで、ラグビーをしていた体が筋肉質で素敵だと女性徒に好かれていて、男子生徒からも気さくな話の分かる教師だとして人気がある。



「生徒会の仕事で遅くなったんです。今から帰ります、さようなら先生。」



天宮の横を通り抜けようとしたら、腕を掴まれた。



「先生?」



天宮は僕をジロジロと舐め回すように見てきた。



気持ち悪い。
何でこんな風に見るんだ?



「へぇー。近くで見ると本当に綺麗だなぁ!」



僕はギクリとした。何を考えてるんだろう?嫌な予感がする。



「俺この前聞いてたんだよなぁ。」



「何を聞いたんですか?」



「お前と不動のトイレでのH。」



僕は冷や汗をかいた。あの時の足音はこいつだったんだ。



「何変な事を言ってるんですか!そんな訳ないじゃないですか。馬鹿馬鹿しい。」



天宮は僕の腕を捻り上げて、抱き締めてきた。



「離せ!」



「離さない。お前と犯るまでは。」



僕は眉が跳ね上がり、天宮を睨んだ。



「先生、冗談もいい加減にして下さい!」



「冗談でこんなこと言えると思ってるのか?俺はあの時すげぇ感じたんだ。お前らが終わった後もトイレから離れられず、不動がお前を抱き抱えて出てきたのを見た時から、ずっとこの日を待ってたんだ。」



あぁ、どうしよう。こいつから逃げなくちゃ。一刻も早く。



だが天宮は僕を押し倒した。そして、すぐさまシャツを引き裂き、僕の体をまさぐった。



「鷺ノ宮は、体も綺麗なんだな。乳首も可愛い。舐めるぞ。」



そう言ってから天宮は僕の乳首を舐め回した。気持ち悪い!



「はな、せ!」



僕は力の限り抵抗した。






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