眠れぬ夜
熱
不動に手酷く扱われて、僕は熱を出し、学校を休んだ。
あんな行為をするなんて、今までなかったのに。
酷い。
不動は僕を憎んでるんだろうか?
涙が止まらない。
もう、嫌だ。
不動から逃げたい。
僕は何もしてないのにどうして不動は僕を憎むんだ。
考えれば考えるほど理不尽さに腹が立ってくる。
不動は、これからも僕を抱くんだろうか?
嫌だ!嫌だ!嫌だ!
あんなの、もう嫌だ!
二度と抱かれたくない。
でも・・・。
あいつ、僕を抱いた後、保健室に運んだ。
意識が無かったけど、あいつだって分かった。
体も綺麗に拭いてくれていた。
服もちゃんと直してくれていたし。
憎んでいるんだったら、放って置くだろう。
なのに・・・。
最初の頃あいつは僕を抱いた後、何の処理もせずに放って置いた。
僕はいつも情けない思いで、不動の吐き出した物をお尻の中から掻き出していた。
それなのに・・・。
最近は全て処理してくれている。
保健室で抱かれた後からだ。
どうしてだろう。
不動の行動は不可解な事ばかり。
昨日、不動は怒っていた。
怒りが伝わってきた。
僕の何が不動の怒りを買うんだろう?
僕はあいつの顔、指、吐息を思い出していた。
自分でも妙な感覚が襲ってきた。
そろそろとペニスを触り、自身を扱きだした。
あいつを思い出しながら。
「ああぁ!はあぁ、はぁ、うっん。」
前だけでは足りずに、後ろにも刺激が欲しくなってきた。
僕は初めてお尻の中に自分の指を入れた。
不動はいつもペニスで激しく突いてくる。
何処が感じる場所だろう?
僕は指を掻き回した。
「アッ!ああぁ、はうっ、んっ!」
見つけた。僕は擦った。
前も後ろも一心不乱に。
「ああぁん、ああっ、はああぁ、んっ、んっ!あああああぁ!」
僕は果てた。
あぁ。僕は何て事を。
不動を思い出しながらこんな行為をするなんて。
うっ。ううっ。
ああぁー。
僕は涙が渇れるまで泣いた。
自分の気持ちが分からずに。
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