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Dream Novel
凄い人


「さぁっ!待ちに待ったこの日がやって参りました!!本年度クィディッチ公式戦第1戦目!!グリフィンドール対ハッフルパフ!!
 実況中継は、私、ダン=ロイズが務めさせていただきます!!
 満を持して!!互いに選手の入場です!!!!」


懐「…ダンのヤツ張り切りすぎだろ…煩ぇ…(げんなり)」
ジェームズ「まぁまぁ、こういうのは盛り上げてなんぼだから…」

ロイズ「穴熊寮から真っ先に登場したのは、キャプテン、『鉄の城壁』キーパーのライアン=ハリス!!
    その後ろには、新入り、シーカーのホープ、ジェイク=ノックスが、続きます!!」

ジェームズ「へぇ…今年は新人かぁ…」(この間の練習は適当にやっていたので見ていなかった。)
シリウス「…あ?去年のシーカーって今年まだ5年じゃねぇの?」
懐「下手糞だったもんよ。実力重視で選んだほうが賢いだろ。…足元掬われんじゃねぇぞ?ジェム。」
ジェームズ「誰に向かって言ってるのさ?」
シリウス「…どっかの百合好きな自信過剰男だろ?」

ロイズ「対するは過去5年間負け無し!!無敵伝説を築き上げておりますグリフィンドォール!!!!
    新キャプテンのアルバート=コネリー率いるチェイサーたち!!リサ=オーランド嬢の美貌に、私、ダン=ロイズはくらくらでございます!!」
マクゴナガル「ロイズ!私的意見を入れるのであれば今すぐそこ(実況中継席)から降りなさい!!」
ロイズ「ぃえ!!すみません先生!ちょっと口が滑っただけでして!!」

懐「あっははー。ミネルバってばお堅いんだから…」
ジェームズ「って言うか絶対この2人の漫才目的で見に来てる人もいるよね。」
シリウス「違いない…」(くくっ)
懐「それはそうと、マジでもうちょい音量落としてくんないかな…」

ロイズ「そして最後に登場はやっぱりこの人達だぁー!!!! 
    獅子寮無敵伝説を作り上げた最強トリオ!!!!
    ホグワーツのプリンス!シリウス=ブラック&東洋から舞い降りた勝利の女神!カイ=ジンナイの『Foe Clashers Pair(敵滅多打ちペア)』ー!!!
    そ、し、て!!!多くの、非常に多くの意味で『伝説の男』!!!ジェームズ=ポッターァアアアアアっっ!」

シリウス「…勝手に名付けられてるし。」
ジェームズ「前の一言二言が気になるけど、『伝説の男』…ねぇ…。まぁいいじゃないか。」(ふふん)
懐「……(ぁー…煩い…)」



―観客席

わあぁぁぁぁあああっっ!

ビル「ぅゎ!!何でポッターさん達が呼ばれたときだけこんなに声援がおっきくなるの?!」
カイル(ビルの親友)「何?!お前知らねぇの?
ポッター、ブラック、ジンナイの獅子寮クィディッチ選手3人は、容姿、成績、運動神経全てに措いてトップクラスでおまけにユーモアセンスも抜群でさ。
今アナウンサーも言ってたけど、過去5年間グリフィンドール全戦無敗の伝説を築き上げた功労者だぜ?
グリフィンドールじゃ無くったってファンは数え切れないし。その証拠に、ホレ、あそこ、スリザリンからの3人のファン御一行様。」
ビル「…ホントだ…(ぅわー…グリフィンドールの観客席でスリザリン生が黄色い声上げてグリフィンドールの応援してるよ…。ありえない…)」
カイル「シーカーはともかく、ビーターって言う自分の寮にしか讃えられない役でここまで人気があるってのは珍しいんだよ。ホントは。」
ビル「へ?どういうこと?」
カイル「ホラ、ビーターの役目ってさ。相手のプレイヤーをブラッジャーで打ち落とすことだろ?自分のチームの贔屓は相手が倒れりゃ喜ぶけど…」
ビル「逆の立場だといい思いはしないね…(苦笑) 
   …じゃぁどうしてこんな人気あるの?」
カイル「…まぁ…あの2人の顔がいいからってのもあるんだろうけど…。見てりゃ解るって。俺も兄貴から聞いただけで実際に見たことは無いんだ。」
ビル「?」


ロイズ「さぁ!試合開始です!!金色のスニッチが放たれました…!!」

シリウス「さて…」
懐「行くか?相棒」
シリウス「おぅ!!…最初は?」
懐「チェイサーのアリスが怖い。彼女がクワッフル支配してるようなもんだからな。」
シリウス「ぅし。んじゃ、そっからだな。」
懐「おぅ。…先日のお返しは、後のお楽しみにしようぜ。」
シリウス「らーじゃ。」
懐「んじゃ……」
シリウス&懐「行くぜ!!」

ロイズ「おぉっと!!シーカー真っ蒼の速さで獅子寮の名物ビーターペアが飛び出していく!!
    そして、あっという間にブラック選手!ブラッジャーを捕らえたぁ!!!」

シリウス「カイ!」
懐「OK♪」

―がつっ(シリウス、ブラッジャー打ち)

―ばきぃっ


ビル「へっ…?!箒に当てた!?」

アリス「っきゃ…」(箒から落ち)

―ぎゅんっ(懐、アリスの落下位置に飛び出し確保。)

懐「御機嫌如何?アリス嬢? ごめんねー、受け止める役、シルじゃなくて。」
アリス「…っもぅ、カイったら、いつもこんなことしてたらそのうち自分が箒取られるわよ?」
懐「大丈夫。取るようなヤツにはこんなことしないから♪
  じゃ、怪我があったら救護班に言ってな?」(アリスを地上に降ろし)
アリス「…分かったわ。理不尽な気もするけど、ありがとうって言っとく」
懐「あっははー。ホントに理不尽だから言わんくて良いぞ。じゃな。」

―ヒュンッ(試合に戻り)


カイル「分かっただろ?あの人達が人気ある訳。 当てるのは本人じゃなく箒。しかも落とした相手が怪我しないように受け止めるフォロー付ときた。
    …鮮やか過ぎるよなーやること全てが。」
ビル「…ぅ…うん…。でもさ、コレって良いの?その…反則とかには…」
カイル「ビーターがブラッジャーで相手を落としてんだぜ?んなの、ビーターの棍棒で直接殴るよりずっとルールに則ってるだろ。」
ビル「…棍棒で?直接?」
カイル「やるらしいぜ?スリザリンは。
    ま、それに比べたら紳士過ぎるくらい紳士だし。」


懐「シル!この間のお礼参りだ!いてこませ!」
シリウス「オーライ、オーライ…!」

―がっつ…っ(シリウス、懐からのブラッジャーパスを打ち返し)

―がごっっ

マーチ(例の穴熊ビーター)「…へぶっ」
シリウス&懐「Yeah!! Just meet!!」(ハイタッチ。)


カイル「……まぁ、自分達の好き嫌いに応じて相手への態度を変えるのは学生故のご愛嬌って感じらしいけどな。」
ビル「…そ、そぅ…(やや蒼褪)」


ロイズ「早い早いはやぁあああい!!
    次々にハッフルパフ選手が消えてゆきます!!今年も獅子寮無敗伝説が幕を開けるのか!?」


懐「どうする?そろそろ試合成立しなくなってくるぞ?」
シリウス「半分以上落としたからな…(←キーパー、チェイサー、ビーター2人)」
懐「んー…初っ端にアリスとしたから向こうからの点は入ってないし…。守りに回るか。」
シリウス「だな。初試合ってのはブラッジャー興奮しまくってっからなぁ…。しかも俺達が打ちまくって自分の思い通りに動けなかったし、そろそろ暴走モード入るかもな。」
懐「だ、な。せめて、観客席に飛んでかないようにしてくれれば楽なのに…」
シリウス「ホント。っつかジェームズの奴も早くスニッチ取れよな…」
懐「それに関しちゃ、ノックスのガキンチョが健闘してるみたいだぜ?」


カイル「何話してんだろ…上の方で止まったきりだ…」
ビル「ん…ぇっ!?ねぇ、カイル、なんかブラッジャーおかしくない?」
カイル「あ、ホントだ…落ち着きねぇな………って、おい、向こう(ハッフルパフ)の観客席に突っ込んでったぞ?!」


懐「ぅわぉ、早速かよ。」
シリウス「んじゃ、いつも通りお前が観客の方、俺が試合の方でいいか?」
懐「おぅ、行ってくる!!」

―ぎゅぃんっっ(箒加速)


ロイズ「ブラッジャーの動きが激しくなってきました!!やはり久しぶりの解放の中スペシャルビーターコンビに打たれまくったのが不満だった様です!!
    観客の皆様も、十分に暴れ球にご注意を!!!!」


ビル&カイル「うゎー…ありえない中継…」


ロイズ「おぉっと!!!早速ハッフルパフの観客席に向かったブラッジャーの前に滑り込んだのは、我らが女神、カイ=ジンナイだあ!!!」


懐「ダン!音量下げねぇとお前の席狙うぞ!!」


マーチ(at 地上)「糞!余裕で英雄気取りか!?このイエローモンキーめ!!
         コレでも食らえ!!」(自分の棍棒投げ。)

―がっ(懐の手に当たり)

懐「っっ?!っやべ…」


ロイズ「な、なんと!!地上からのハッフルパフビーター、マーチ選手の類まれなる胸糞悪いプレーにより、ジンナイ選手、自分の棍棒を取り落としたぁ!!
    マーチ選手は審判から警告を受けているようです!つーかコレ反則だろ!?…もうこのままクィディッチができなくなればいいのに…」
マクゴナガル「ロイズ!!公平な解説が出来ないようなら…」
ロイズ「だって先生もむかつくでしょう!?
     …さぁ、そうこうしてる間にも棍棒を失ったジンナイ選手の前にブラッジャーが迫る!!…つか何してんだ!!避けろよ!カイ!!」
マクゴナガル「なっ?!何やってるんですか、ジンナイ!避けなさい!!!」


懐「(って言われても、避けたら観客席まっしぐらじゃねぇかよ…)…さて、頼むぜ?シルバー(箒名)」

―ばきぃっ(拳で球打ち返し)


ロイズ「ジンナイ選手!!ありえませんっっ!類まれなる心躍るプレーです!!
    なんと!素手で!!!暴れ球を受け止めたぁ!!!速さとしなやかさを追及した彼女の愛箒、シルバー・アローでは、暴れ球を打ち返すのに強度が足りないと判断したのか!?
    なんにせよ、ブラッジャーによる観客の危険は回避されました。凄いプレーです!!…もう人間じゃねぇよ、お前…」


懐「ぁあ?!何だと?」(くゎっ)
シリウス「大丈夫か?!」
懐「おぅ。…ぅん、ま、大丈夫だろ。」
シリウス「…お前な…早く棄権しろ。」(渋面)
懐「大丈夫だって」(ひらひら)
シリウス「指変な方向に曲がってんじゃねぇか…っ!!!(怒)」
懐「棍棒戻ってきたし、箒も乗れる。問題なし。最終学年の初試合だぜ?最後まで出させろよ。
  ホラ、我らがシーカーに暴れ球が向かってる」
シリウス「…ったく、無理すんじゃねぇぞ!!!」

―びゅんっ

―がっつっ(ジェームズに向かうブラッジャー打ち返し。)

ジェームズ「やぁ、大丈夫なのかい?我らが女神は。」
シリウス「…あと5分で片付けろ。」
ジェームズ「…はいはい。…っていうか! あと1分で十分さっっ!!」

―びゅぉっ!!!


ロイズ「おぉっとぉおお!!!ポッター選手!!稲妻の如く飛び出したぁ!!!素晴らしい速さです!!!その先には、やはり!!! 金色のスニッチだぁああああ!!!」


懐「……(ぁー…煩い)」

―がっつん(観客席に来たブラッジャーを打ち返し)


ロイズ「ノックスも慌てて後を追う!!がっ!しかし!!ポッター選手が既にスニッチに手を伸ばしています!!
    そして…………獲ったぁぁあああ!!!
    伝説の男の右手に光る黄金のスニッチ!!
    グリフィンドール、初戦堂々のコールド勝ちです!!!」


シリウス「カイ!!!」
懐「おぅ、お疲れ、相棒」
シリウス「お疲れ、じゃねぇよ!!!…ホラ、行くぞ。」
懐「そんな慌てんでもポッピー先生に見せりゃ一発だって。」
シリウス「お・ま・え・わぁ〜…(怒)」
ジェームズ「大丈夫かい?カイ」
懐「ぉー、お疲れ、ジェム。ナイスプレイ。」
ジェームズ「当然さ。」
シリウス「マダムポンフリー何処だ!?」
マダムポンフリー「はいはい、ここにいますよ…もう、また無茶をやったんでしょう…?」
シリウス「マダムからも言ってやってくださいよ…!こいつ無茶しすぎ!!」
マダムポンフリー「人の事は言えないですよ、ブラック。私もジンナイからどれほど貴方の無茶振りを愚痴られたことか…ほら、ジンナイ、何処をやったの?」
懐「ぇえと…っっつぅ!!そこそこそこっっ!!!今正に摘んでる指!!」
マダムポンフリー「まぁまぁ、奇麗に指3本もいった事。…手首にも罅がありそうね…。」
懐「…ぇ?ポッピー先生怒ってる?怒っちゃってる…?笑顔が物凄く怖いんすけど…。」
ジェームズ「…そ、それにしてもいらっしゃるの早かったですね…マダム。観戦してらっしゃったんですか?」
マダムポンフリー「いいえ、ついさっき、保健室に試合を観てた子が駆け込んできたのよ。『選手が負傷したみたいだから来てくれませんか?』って。」
シリウス「…気が利くやつもいるもんだな…」
マダムポンフリー「確か1年生の2人組だったわ。1人は金髪でもう1人は赤毛の男子生徒。」
懐「おい…それって…」
シリウス「多分考えてること同じだな。」
ジェームズ「ぁー、僕も…って言うか彼以外思いつかないじゃないか…」
ジェームズ、シリウス&懐「ビル=ウィーズリー…!」
シリウス「一緒にいた金髪ってのは…」
ジェームズ「ビルの友人だっていうカイル=ニルソンじゃないかな。」
マダムポンフリー「まぁ、ウィーズリーってことはあの子がアーサーとモリーの長男坊なのね。…なんて早いこと。もう子供がホグワーツに入ってきたの…」
懐「…ポ、ポッピー先生……感慨に耽りながらしっかり俺の罅が入ってるであろう手首を握り締めるの止めてくださぃ…」
ジェームズ&シリウス「……(ぅっわ、ちょぉ痛そぉ)」



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3人がクィディッチ選手になったのは2年から。よってビーター、シーカーは6年間チェンジ無しの最強トリオ。
ジェームズは5、6年生とキャプテンで、7年生になってアルバートに譲った感じになってます。
因みに、ポッピー先生はリーマスの面倒(主に怪我)を1年の時からよく診ています。
いぇ、今の情報には何の含みもありませんよ?ありませんとも。





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