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Dream Novel
気に入った


シリウス「良い度胸してるじゃねぇか、マーチ。俺のカイが、何、だって?」
ジェームズ「僕達の、カイが。」(取り敢えず足を退け)
懐「…俺は誰のモンでもねぇよ…?
  ま、とにかく俺はどうでもいいから、この子に謝るんだな。じゃねぇと…」
マーチ「じゃないとなんだってんだ?贔屓して貰ってるサルの権限で、俺達を出場停止にでもさせるってのか?」(立ち上がりつつ鼻を鳴らし)
シリウス「てんめぇ…」
ジェームズ「…落ち着けよ。負け犬の遠吠えになんか怒る必要もないさ。」
マーチ「…なんだと!?ポッター!お前首席だからっていい気に…」
懐「…マーチ。キャンキャン吠えてるところ悪いんだけどな。 
  君が言うとおり、俺は“何か”のお気に入りだから、態々チーム全体の出場停止申し立てなくても、高が学生のガキンチョ1人消そうと思えば、何の障害もないんだよ…?」(にっこり)
マーチ「………」(顔面蒼白)
ビル「…!?(今、『何か』って言った…!?)」
ハリス「…!!(人じゃ無いんだ…!!!) 」
ジェームズ「あっはっは、流石僕らの月の女神!! 言うねぇ…」
シリウス「何かって何だ…?」(ぼそ)
懐「わかったら、さっさと彼に…」
ビル「…あ、あの!! 別にいいです、僕…謝ってもらわなくても…。寧ろこんな失礼な人に誠意篭ってない謝罪されても気分悪いし。」
シリウス「…へぇ…?」
マーチ「…なっ!? …ふんっ、上級生が生意気なら、その後輩もそうなるってことか!!グリフィンドールは碌でもない奴ばっかりだな!!」(踵を返して立ち去り)
ジェームズ「ふぅん♪言うじゃないか、流石グリフィンドール。いいぞ、後輩」
懐「…ふむ…そうか。…なら、ハリス。今回は彼に免じて追及しないが…事後教育、怠るんじゃねぇぞ。」
ハリス「了解。本当、悪いな。」
懐「全くだ。試合は覚悟しとくこったな。」(にやり)
ハリス「…あぁ、肝に銘じとくよ。じゃ。…あ、そこの、えぇ…と、君、チームメイトのこと、ごめんな。 もうこういう事は無い様にするから、また見学に来てくれよ。」
ビル「あ…、は、はぃ!!さっきは生意気言ってすみませんでした。」
シリウス「んなもん気にするなって。…なぁ?ハリス。」
ハリス「あぁ。…ホント、いい後輩持ってるな、グリフィンドールは。」
ジェームズ「なぁに、優等生ばっかじゃぁ無いさ。事実、僕やシリウスみたいなのもいる訳だしね。」
懐「ははっ、違いない。俺も入れとけ。」
ハリス「それじゃぁ、また。」(踵返し)
ジェームズ、シリウス&懐「「「ああ」」」
ビル「…」(ぺこりっ)


懐「さて、と。 じゃぁ、取り合えず名乗っておこうか、俺はカイ=ジンナイ。で、こっちが…」
シリウス「シリウス=ブラックだ」
ジェームズ「ジェームズ=ポッター」
懐「見てのとおりグリフィンドールのクィディッチチームメンバーだ。
  さっきのこと、こちらからも、もう一度謝らせてくれ。すまなかった、ウィリアム=ウィーズリー君。」
ビル「…っぇ?僕の名前…」
ジェームズ「僕らの情報力を侮ってもらっては困るよ!」
シリウス「情報力云々の問題じゃぁないだろ。お前、多分1年の中で一番有名だぜ?」
懐「ぁー…そういやぁ、エリッサが赤毛の可愛い後輩がいるって言ってたな。君のことだよな。考えてみれば…」
ビル「ぇえっ!?ぃやっ、そんな事ないです!」(赤面)
懐「おぉ?凄ぇ、新鮮な反応…」
ジェームズ「どういう意味さ?カイ」
懐「…いや、だって、なぁ?…(ジェームズとシリウスを順に見)…なぁ?」
シリウス「いや、繰り返されても。」(汗)
ジェームズ「…君、クィディッチチーム希望者かい?」(ビルに向き直り)
ビル「ぇっ!?否…まだやっと飛べるようになったくらいだし…。でも在学中にチームには入れたら良いな、とは思ってます。」
ジェームズ「ぅうん?グリフィンドールたる者ここは『はい!今年中にシーカーに成り代わります!』とでも言って貰わないと、張り合いないな。」
ビル「…ぇ?…ぁ…す、すみません。」
懐「ジェームッ!それはお前みたいな自信過剰者の発言だ!」
シリウス「お前の王様思考を他人がすると、見栄っ張りの感じ悪いヤツにしか見えないんだよ!!」
ジェームズ「おや?親友。今の言葉からすると、僕は大丈夫ということかい?」
シリウス「お前は言って実現しちまうからな。」
懐「ははっ、見栄っ張りじゃなくてただの感じ悪ぃヤツだ!」
シリウス「違いない」
ジェームズ「酷い言い草だなぁ、僕はこんなにも君達を愛しているのにっ!!」
懐「要らん要らん。リリーにあげなさい。痛い形で返ってくるから。」
シリウス「ところでどれ狙ってるんだ?シーカー?ビーター?」
ビル「あ!チェイサーがいいかな?ってさっき思ってて…」
懐「チェイサーかぁ…ビーターとかなら教えてやれるのになぁ…」
ジェームズ「まぁ、来年僕らと一緒にチェイサーも2人抜けるし…結構少なくなるから今までの経験関係無しの実力勝負で再編成し直すんじゃないかな?
      ビルが選手になれる確率もかなり高いと思うよ?」
シリウス「さっきカイの声に反応したときの反射神経も良かったしな。」
懐「うんうん。有望有望♪」
ビル「えっ?本当ですか!?…っありがとうございますっ!」(ぱぁっっ)
懐「…………(なでなで)」
ビル「!?」
懐「気に入った。」
シリウス「…だろうな。」
ジェームズ「カイは謙虚で素直な子好きだもんなぁ…どうするー?シリウス?」(にやにや)
シリウス「…どうもしねぇよ…」
懐「いい子だなー…(なでなで)」
ビル「…ぇ?…え?」





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豹嬢は日本人故に謙虚な子がお気に入り。
ということで、ビル少年、気に入られた模様…










豹「だって…なぁ?…(お前等相手じゃなかなかこういう可愛い反応返ってこないし)…なぁ?」


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