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Dream Novel
16.寧ろ困る。



ジェームズ「もうそろそろ冬だねぇ…。風が冷たくなってきた。」
シリウス「あーぁ…このごろ悪戯もマンネリしてきてつまんねぇしなぁ…。」
懐「そんならもっと時間を有意義に使おうぜ、親友。」
リーマス「カイの言う通り。クリスマス休暇の前の1ヵ月はどっさりレポート出されるんだから、溜まらない様にしとかないと…。」
ピーター「…ぼ、僕のレポート手伝ってくれないかなっ!?」
ジェームズ「ピーター…そういうのは自分でやってこそ、力の付く物なんだよ?」(からから)
懐「ぅーゎ、逃げるし…」(半眼)
シリウス「あー…なんか楽しい事ねぇかなぁ…。」

月「あっ!!いたいた!懐!!」
懐「ぉー、月、何つーか、久々。」
月「お久しぶり、ジェームズたちも」(にっこり)
ジェームズ&リーマス「「久しぶり、ユエ」」
シリウス「今日はスニベリィと一緒じゃねぇのかよ?」(がるる)
月「懐にこれ渡しに来ただけだし…、貴方達の事だから談話室で大騒ぎしてると思ったんだけど、リリーに聞いたら談話室には、いなかったって言われて…。」
懐「…?渡すもんって何? それに何で大騒ぎするんだ?」
月「………あんた、ソレ本気で言ってるの?」
懐「はぃ?」
月「今日あんたの誕生日じゃない。」
男子一同「ぇえ!?」
懐「…………をを、そういえば…。」
シリウス「何で言わねぇんだよ!!」
ジェームズ「そうだよ!!そんな面白そうな事!!」
懐「おぃ?人が年食うのがそんなに面白いか? …第一、すっかり忘れてたんだよ。」
リーマス「あはは、普通忘れないけどね。」
ピーター「…ホントに…」
月「ってことで、はぃっ!私からの誕生日プレゼントよ。」
懐「…あぁ…そんなん別にいいのに…。」
月「あんたは人のイベントには張りきりまくるのに自分のイベントには疎すぎなの!!誕生日を祝ってもらい済みの私に借りを返させないつもり?」
懐「はは…借りってお前…。ま、じゃぁ、ありがたく頂いとく。」
月「よろしい(満足気)。じゃぁ、私、行くわね。」
懐「おぅ、さんくす」(月ににこやかに手を振り)

―ガシッッ

懐「ぅお!?」
ジェームズ「ではでは、ユエ嬢の言葉に従いまして…」
リーマス「<大騒ぎ>と行こうか。」(にっこり)
ピーター「…ごめん、カイ!!僕、誕生日カイにケーキもプレゼントも貰ったのに、何にも用意してなかったんだ…」
ジェームズ「…あぁ、そうだ。僕も、ごめんよ?」
リーマス「…っていうか、入学してからずうっとカイに祝って貰ってたけど、お返しした事なかったね…。本当にごめん。」
懐「っぁーも、気にすんなっての!!別に誕生日の祝いなんて欲しい訳じゃないし。」
ジェームズ、リーマス&ピーター「「「でも…」」」
ジェームズ「…そういえば、さっきから黙ってるけど、シリウスは知ってたのかい?」
懐「…?ぃや、俺は言ってな…」

―ずぃ!

シリウス「カイ!!」
懐「ぁ!?ぇっっ!?はい!!」
シリウス「今まで祝ってなくて悪い!!今年のプレゼント、 俺で良いか!? 」
懐「……」
ジェームズ「……」
リーマス「……」
ピーター「……」
懐「………はぁ…?」
ジェームズ&リーマス「「…っぶ!!!」」(噴出し)
シリウス「だから今日から俺はお前の物!!」
ジェームズ&リーマス「…くっっくく…くくくっ」
リーマス「何をほざいてるかわかって言ってるのかな…?(こそこそ)」
ジェームズ「さぁ?でもどちらにしても、カイがどんな反応をするか、見物だよ…。(ひそひそ)」
ピーター「……(反応に困っている)」
シリウス「…それで良いな!?」
懐「……ぁー…ぇと、さんくす…?」
ジェームズ&リーマス「「…ぶっっ!!!っあはははははっ!!!」」
ジェームズ「聞いたかい!?ムーニー!!我らが女神は<さんくす>と来たよ!!」
リーマス「流石アルテミス!!しかも…」
ジェームズ&リーマス「「疑問系!!!」」(爆笑)
懐「何を大笑いしてるんだ?お前等は…。」(訝)
シリウス「そんな事より早く寮帰って即行でバースディパーティーやるぞ!!」
ジェームズ「OK!!盛大に祝おうじゃないか!!」
リーマス「パッドフットがアルテミスの所有物になった祝いも含めてね。」(くすくす)
ピーター「……それって祝いなのかい?」
懐「………っっあ…」
ジェームズ「どうしたんだい?アルテミス?まさか予定があったなんて言わないよね?」 
懐「ぃや…そうではなくて…」
リーマス「そうではなくて?」
懐「……パッドフットの置き場どうしよう…?でかいから困るよな…」
シリウス「…………」
ジェームズ&リーマス「「…っぶっ!!!」」(噴出し)
ピーター「お持帰りっ!?」(多分意味は解っていない)


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お誕生日ネタヒロイン編。
人の誕生日は凄い張り切るけど、自分の誕生日は忘れるくらい無頓着な豹嬢。
そしてシリウスを貰えると聞いたとき、彼女の頭には人型よりも犬型の彼が魅力あるプレゼントと映ったなんて内緒。

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