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放課後の補講7

政宗が問題を解き始めてから、約十五分くらい経過したくらいだろうか、ガリガリと動かしていたシャープペンシルを机に置き、教卓でハンコを押す小十郎に声をかける。

「先生ぇ、終わったぜ。」

机の上のプリントを掴んで立ち上がり、教卓の上にプリントを置くと、椅子を移動させて小十郎の隣に座る。
自信満々な笑みを浮かべながら、ハンコ押し作業が終わり、政宗の持ってきた答案に目を通す。

解答を見終わったあと、赤いペンで一つ丸を付けると、政宗に渡した。

「……正解だ。」

かなり難しかったはずだから、正解する訳がないと思っていた。
すっと、政宗の顔を見ないように、プリントを差し出すと、プリントが手から離れる感覚がし、そっと顎を掴まれた。

「…先生、こっち向いて。」

くいっと、政宗の座る方向に顔を向けさせられ、目線を合わせさせられた。
先程と同じように色のついた目線で見つめられ、胸が少しだけ高鳴る。

政宗が腕を引けば、自然と掴まれている顎が近付いて、また視界いっぱいに政宗の顔が広がる。
口付ける寸前で、ぎゅっと目をつぶれば、目の前でクスッと笑った感覚がして、左頬の傷の上にそっと口付けられた。
 
「…kissされるの、嫌なんだろ?」

直球に放たれる言葉に、返答に困って少し目が泳ぐと、無理強いはしたくないから。と政宗が苦笑するのが聞こえ、チクンと心が痛んだ。
しかし、相手は生徒で自分は教師という立場上、ここで認めてしまったら、いけない気がした。

そんな事を考えている間に、するりとシャツの上から、まさぐられる感じがしピクッと身体が反応する。

「…ぁっ、……政宗っ。」

いつの間にか上着のボタンが外され、シャツの上で動く手が、小十郎の胸の突起に辿り着き、きゅっと摘まれる。
そのままシャツの上から、転がされたり、引っ張られたりすれば、自然と噛み締めた口から、甘い声が漏れる。
男に弄られて、反応してしまった恥ずかしさに、頬を朱く染めて政宗から顔を背けて、腕で顔を覆う。

小十郎の反応に、自然と笑みを零すと一旦、胸から手を離した。

「上着が、皺になるから…。」

そっと小十郎の腕を引いて、椅子から立ち上がらせると、上着を脱がせて、先程まで小十郎が座っていた椅子にかける。
空調が効いた部屋なのだが、少し寒いのか、ふるりと身震いをした。

そっと腰に手を回して引き寄せ、政宗と小十郎の椅子が置いてない、教卓の横に押し倒す。
入口からは、教卓と机が死角になって、よく目を凝らさなければ分からないだろう。
 

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あきゅろす。
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