[携帯モード] [URL送信]

クリスマス小説
5




そんな事を思ったら、
川崎さんがこちらを見た。そして笑顔をこちらに向けてすぐに、友達の方を向いてしまった。




やばい。




笑顔を向けられてしまった。今日は一日幸せかもしれないと思ったら





「にやけてんじゃねーよ」



と隣にいる俺の友達が肘で俺を突いた。



「いてーよ。
それに、にやけてねーし」





『単純な男』







「だから
単純じゃねぇって…え?」








…え?









今の声は、明らかに美人な川崎さんの声だった。



友達は俺の横で、意味のわからない顔をしている。



゙単純な男゙って今、
川崎さん、言った‥よな?



あの美人な川崎さんが!?

まじかよ。
すごいショック。なんか単純な男って、…俺の事、馬鹿にし過ぎだろう、




なんかムカツク。
心の声と笑顔と美人さの矛盾に裏切られた気分だ。


『この女も、
少し笑顔でいたら友達になった気になってる






皆、単細胞なのね』





「おい、あんたっ…」







「えっ」








7/16ページ


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!