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クリスマス小説
3





「馬鹿いうな、今言った
じゃねーかよ゙バカ太郎゙って。」





「いや、だから私、
口では言ってないんだってば!!!」





あの時の妹の表情は忘れられない。まるで化け物でも見るように俺のことを見て、青ざめた顔をして階段を掛け降りて行った。




俺にとっては去年は
最悪なクリスマスイヴ。
そして、人の心を聞けるようになってしまう才能を授かった




最悪なクリスマスイヴ。







人の心が読めるようになって分かったこと。この才能は、男では働かない。
女の心の声だけ聞こえてしまうこと。そして、意識しなくても突然、聞こえてしまうこと。





俺は何もなかったかのように学校に通い、



女子達が、ある程度の嘘をついて喋っている事がわかった。

クラスの女子は殆どが声に出して喋っている事と思っている事が違うという事。


嘘の世界で出来ている。









…こういう事って盗み聞きに入るのかな?でも、俺だって人の心の中なんて見たくないし聞きたくない。







こんな才能、
なければよかった。




こんなに人のこと、
知らなければよかった。











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あきゅろす。
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