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クリスマス小説
10





「…は?そんなん、あんたが勝手に言ったんじゃん!あんたがあんな事言ったせいで俺の方が迷惑してるっつーの!」




『むかつく』




「むかつくなら口に出して言えよ、猫かぶり」





「…‥言わせておけば抜け抜けと…貴方にそんな事言われたくないわ。

本当、貴方なんかに会いたくなかった。貴方に会って私の築いてきたものが本当に全て崩壊する気さえしてきた…本当にもう頭いたい。」



そう言うと彼女は頭を右手で支え、しばらく黙り込んだ。やはり美人でスタイルも良い彼女はどんな動作さえも絵になる。




「っつ、…俺だってなぁ、昔のあんたは美人だと思ってたんだぜ?」



急に俺が言うと川崎さんは少しだけ驚いた顔をして直ぐ様いつもの笑顔に戻った。



「悪いけど、貴方に美人と言われたって全く嬉しくない。可愛くないとか性格悪いとか言われても本当の私の性格はこれなの。私のギャップに違和感を感じているのは、貴方達が皆、勝手に私の性格を作っているからだわ」





「……本当に可愛くない」




俺がボソッと呟くと彼女は俺を睨んだ。




「じゃぁ、
本当に可愛いって何よ?」









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あきゅろす。
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