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6000HIT企画小説
6






「わかった、シゲちゃん!…私、どこかに川上さんを誘ってみようと思う!!」




「よく言ったソラ!

じゃあ、その三つ編み取ろうぜ!!!」




「は?」




「だって川上さんって大人じゃん?三つ編みソラじゃ、やっぱり大人の川上さんと、釣り合わないと思うわけよ。

だからせめて三つ編み取って下ろして行きな!!」





そう言うとシゲちゃんは、私が一生懸命編んだ三つ編みを、ひょいと解いて、

自分の席に着いた。



その時ちょうど担任の先生がいつもの眼鏡を中指で押さえながら入ってきた。





朝のHRが始まるらしい。






私も一時間目の準備をしなきゃと、ごそごそ鞄を漁っていると、後ろの席の松山君に肩を叩かれた。




「何?」



私がそう言うと松山君は面倒くさそうに紙切れを渡した。



「回ってきたよ」



「ありがとう」




中を開くとシゲちゃんからで、そこには『もう早退して、さっさとユーワクしてこい』と書いてあった。




まだ朝の会だよ?


何て理由で早退すんのさ…とシゲちゃんの席を見たら、シゲちゃんが睨んでいた。




‥‥しょうがない。




小さくため息を一回付くと私は静かに出そうとしていた教科書を探すのを止め、チャックをしめて、右手を挙げた。



担任の先生は、
眼鏡を中指で押さえてこっちをちらりと見た。





「どうした秋田」




「先生、私早退します」





私がそう言うと
皆が一斉に私を見た。


見ればわかる通り私は、健康そのもので、声もハッキリ出る。風邪は通用しないだろう。




「来たばかりだろう。何で早退するんだ」






ほら、きた。







「先生‥‥人はやらなくてはならない事が出来た時、それを実行出来る人と、諦めてしまう人に別れます。


私は、実行する事が出来る人になりたいんです。…という事で、さようなら!明日は絶対きます、授業も受けます。さようなら。

そして行ってきます!」




それだけ言って立ち上がって、ドアの前に立つと先生に肩をつかまれた。






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