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6000HIT企画小説
5








次の日、

学校に着くと、





待ってました!とばかりに私の友達がやってきた。











「シゲちゃん聞きたい?」





私がニコニコして言うと、







「聞かせな!!」







とシゲちゃんが私の席の前
に座って、椅子をこちらに
向けて、







頬杖をつきこちらを見た。
私も同じようにして(私の場合は両手で)シゲちゃんと視線を合わせた。









「可愛いなぁ
って、言われた!!」







「で!?」







「素敵スマイルでこっちを見たよ!!!」







「…で?」











「‥‥でって…、
それだけだけど。」













そう言うとシゲちゃんが頬杖をついていない右手で私の頭をパシリと叩いた。





そして、
つまらそうな顔をして、







「ソラいくつ?」







と聞いてきた。









「え…シゲちゃんと一緒で
17歳だけど?」









「17年も年取って男一人

誘惑出来ないわけ?」





「…ユウワクッ!?」









私が思わず大声を出して立ち上がると、シゲちゃんは静かに!と人差し指を口に持っていき、また私に座れと目で促した。私も周りがざわめき出したので、







「はい」







と言い、
また静かに座った。


そして小さな声で、







「誘惑なんか
出来るわけないよ。



川上さんって
大人なんだよ…?」





と言うと







「でも、ソラだってこのまま子供とバスの運転手の関係じゃ嫌でしょっ?」







と今度は鼻にデコピンを、
一回された。









「そんなことないけど…」







「そんなことあるでしょうが。





川上さんは皆に優しいんでしょ?いつかソラなんかじゃ敵わないようなすっごい美人で胸もめちゃくちゃでかくてセクシーな女に誘惑されて、川上さんをひょいと取られちゃうよ?」











私は想像してみた。

私なんかじゃ全然敵わないような大きな胸の黄色い髪の青い眼の綺麗な外人さんが川上さんと手を繋いで歩いて行ってしまうのを…









……そんなの絶対嫌!!!











「シゲちゃん」







「なんだソラ!?」







シゲちゃんが目を輝かせる







「美人な外人さんが川上さんを連れて行っちゃうよー







国際結婚なんて嫌〜」









「…外人かはわからないけども、連れてっちゃうよ?





川上さんの鼻の下が伸びちゃうよ?良いの、ソラ?」







シゲちゃんはこういう時、
本当に人をその気にさせるのが上手いと思う。







そんな事を言われたら(あ、川上さんが鼻の下を伸ばすようなイメージは全く出来ないけど)私だっていつも川上さんの笑顔を見て癒されてる場合じゃない!!






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あきゅろす。
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