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6000HIT企画小説
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私が黙って下を向くと名前を呼ばれた。



振り向くと川上さんはまだ顔をハンドルに埋めたまま。





「俺、思うんだけど、
ソラちゃんの方が年齢をすごく気にしてるよね。」





「え?」





「子供子供!ってソラちゃんは言うけど、十七歳って全然子供じゃないよ。



俺にとってソラちゃんは一人の女性に見えるし、初めて会った時よりも明らかに身長も伸びて可愛くなってる。って…何だか俺、お父さんみたいだな」





顔を上げた川上さんが苦笑する。視線は私ではなく、前を見ている。





「それに…さっき嘘ついた」





「嘘って‥‥いつ?」





「反対なのは全部俺。
ソラちゃんには、ずっとここに居てほしい。

俺はずっと東京に住んでいたんだけど、ここに住んでる人達と出会って、この町が凄く好きになった。



もちろんソラちゃんのおばさんおじさんも好き。いつも笑顔で畑をやってて、バスに乗ってくれて皆が笑顔だと俺も嬉しくなる。








それに、今日会ったばかりの兄貴には絶対ソラちゃんをとられたくない、これが本音。」






私が川上さんを見ると、
いつの間にか川上さんもこっちを見ていた。





「俺の方が

もっと前からソラちゃんと出会っているのに」





「‥‥」





「ソラちゃんは俺のこと好きなんでしょう?」






川上さんは、サラッと言う。そうだ‥川上さんって私と二人っきりの時は少し変態…というか、私をいつもキュンとさせる言葉を言ってくるんだった。





「そ…それは‥‥」





「俺はソラちゃんが好きだよ。いつも笑顔が可愛くて、高校卒業したら、さらってやろうと思ってた」




顔が真っ赤になる。




この人は、本当に私をキュンとさせるのが上手だ。‥‥やっぱり頭が良い人って違う…。






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