6000HIT企画小説
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そんな事を考えていたら、いつの間にか車の前に着いた。‥‥バスじゃない。
まあ、
そりゃあそうだろう。
川上さんはバスの運転手であってバスの所有者じゃない。
だからほら、川上さんだって制服じゃなくて私服だし‥‥って…
「ソラちゃん?」
「え?」
顔を上げたら川上さんが心配そうな顔をしている。
もう夕方らしく真っ赤な夕日が川上さんの髪色をオレンジに染める。
「顔が
赤いけど熱じゃない?」
「あ、大丈夫だよ本当に!」
私が首を左右に振ると川上さんはホッとしたように笑顔になって車のドアを開けた。
「どうぞ」
「どーも」
‥‥こういう時、本当に川上さんは”紳士“だ!!
もうなんて言うか、
ジェントルマン!!
そう、ジェントル川上!
って言いたくなるくらい。
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