6000HIT企画小説
12
「兄貴、どういうこと?」
川上さんが、
レイさんに冷たい視線を
向ける。
「どういう事もなにもこういう事だよなぁ?」
そう言うとレイさんは川上さんの視線を気にしないという顔をして私の肩を掴み抱きよせた。
私は、川上さんとレイさんが兄弟だという事実に驚いて固まったまま。
すぐに、川上さんが私からレイさんを引き離すと私に、
「ソラちゃんは、
あっちに座っときな?」
と真っ正面のソファを指差した。私が小さく頷いて言われるがままにそっちのソファに座ると、川上さんは自分の鞄を置き、レイさんの隣に座った。
レイさんは、それでも気にしないというようにそっぽを向いて鼻歌を歌っている。
‥‥なんだか、
大変な事になったみたい。
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