[携帯モード] [URL送信]

6000HIT企画小説
11









顔は私より絶対年上だと思うんだけど、身のこなしの軽さや表情が幼く見えて私は思わず笑った。




「なんか楽しい事でも
あったんだ?」





「いや、レイさんが少し子供っぽいなぁって」





「俺は結構
年齢いってんだぜ?」





「いくつですか?」





「二十四歳」





「ウソだぜったい」





「うん嘘」





「やっぱり。」





「本当は二十六歳」





「えー」





私が本当に驚いた顔をしていると、レイさんは「失礼だな」と笑って私の方を見た。この人は川上さんとは違うけど楽しい人だなぁ。とそんな事をふと考えていたら、









「一緒に東京行くか?」









と聞いてきた。









「え」







私がまた驚いたのと、ドアの鍵がガチャリと鳴ったのが丁度同じで、私がバッと音の方に顔を向けると川上さんが「ただいま」と入ってきて私の顔を見るなり固まった。









「え」









そして私と川上さんが同時にそう呟くとレイさんが私の横で「おかえりー」と川上さんに向かって片手をひらひらさせながら、笑った。








*前#次

13/22ページ


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!