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6000HIT企画小説
8







仮眠のつもりが、
爆睡してしまった。




多分、久しぶりにあんなに全速力で走ったからかもしれない。


気付いた時に私は、
バス停にいなかった。
見える景色は、さっき見ていたものとは違い、


また、外というわけでも
ないみたい。









‥‥さらわれた?!









頭の中では、
嫌な想像しか出来ない。

自分にさらわれるほどの可愛いさがあるとはとても思えないし、私の家は裕福な方じゃない。こんな農家の娘をさらったところで何の得もしないしむしろ捕まって損をするのは犯人の方だ。それに第一、こんなド田舎で人さらいなんてないと思ってた。




でもここは、
誰かの家‥?だよね?!
(いや、絶対家だ!!!)





そんな悪い思考ばかりして今にもパンクしそうな頭を両手で抱えると、



後ろから声がした。






「起きた?」





ドキリとした。急に後ろから声をかけられたというのもあるけど、声が中性的なでも男性よりの色っぽい声で、やはり自分の考えは間違えていなかったのかもしれないと、『誘拐』という二文字の生々しい単語が、頭の中にどんどんどんどん浮かんできたからだ。








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