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お題SS小説
゙たかが3分、もう心臓壊れそゔ


-7000HIT記念-
お題SS小説

『たかが3分、
もう心臓壊れそう』
(お題配布:DOGOD69様より)


いつでも、一緒だったから




どんなに部活で遅くなったって君も待ってて、
私も、あの教室に走っていって、一緒に帰る。




そんな日々だから




そんな事が
当たり前だったんだよ。





「俺は、ずっとあんたの事、




女として見てたよ。






誰よりも、好きだから
付き合ってほしい。」












いつものように君が
教室で待っているから
私がかけていって




「遅れてごめんね。


今日は、夕飯食べていく?」






「食べてく」






猫みたいな君が、
エナメルの鞄を持って、
私にむかってきた。





私が車のキーを鞄から出して歩きだそうと、



君に背中を向けた時、






君は私の手を取った。
私は突然で動揺して下を向いたら君の視線が痛いくらいに、伝わった。




「な、なに、どうしたの?」





「言いたいことあるから、
ちょっと椅子座ってよ」






君が私を軽く睨む。




それが、
睨んでいるのではなく、





君が恥ずかしい時に見せる顔っていうのを最近知った








私の心臓がドクンと鳴った








あの関係が壊れるの







君が何を言うのか少し検討がついてしまって、







君の口を両手で
塞いだ。









君が悲しそうに、
その手を離した。









「先生は、




俺のこと都合の良い奴としか思ってないけど




俺は…、」








心臓がまたドクンと鳴った








「考えさせて」



そう言って私は走った。
スカートをはいてることなんて分からないくらいに





ヒールなんて気にしないくらいに走って心臓は更に加速度をまして‥








車のキーで、車を開けて乗り込んだ。


ひどく汗をかいていて



大音量で、クラシックを
流す。あの悲しそうな顔を忘れるくらいに大音量でクラシックを流す。





時計を見たら教室に着いた時から3分くらいしか




経っていなかった。





3分しか経っていないのに
心臓は太鼓をどんどんと叩くくらいに脈うつ






あの関係がいつかは壊れる事はわかっていた。








わかっていたはずなのに








君があんなに
悲しそうな表情を見せることは予想もしていなかった





嫌いなわけない。





利用してたわけじゃない。





ただ体裁を気にした。
私と君の関係が人から見られた時、とても異質なものなのはわかっていた






でも、私も嫌いであんな事をするわけないじゃない。







大音量のクラシックは、
とても悲しくて










「私も好きだよ」









車の中で、
誰にともなく呟いた。









君が突然に関係を
壊した。







私はそれを
更に傷つけて、






関係を



君を




傷つけた。







本当は、












大好きだ。







END.



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あきゅろす。
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