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5000HIT企画小説
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「…もう一度、言う







俺と付き合ってくれない?」






彼女は笑った。

木下純子は、俺の想像を超えた人間なのかもしれない。




自分の為に
利用しようとした。




でも実際は
違うのかもしれない。






「洋一さん」






「ん、」







「私、洋一さんに協力しても良いですよ」






彼女はじゅりの幸せを願っていると確かに言った。
でも今、俺の目の前にいる木下純子はあの時の純子とは別人のように見える。





彼女は俺よりもずっと
女優なのかもしれない。






または俺とは違う悩みを
抱えて生きてきたのかもしれない。





「洋一さん、
私達付き合いましょう」

























「え」






じゅりが大きな声で
叫んだ。






未央が、じゅりの隣で、
何も言わずにメロンソーダを飲んでいる。





「俺達、付き合うことに
なったんだ」






「う、嘘‥」






「本当よ、じゅりちゃん
よろしくね」






純子が、俺の手を握って
じゅりの目の前で優しく微笑んだ。





END.




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あきゅろす。
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