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【―薄桜鬼―沖田総司連載】
*【この世で一番、誰よりも】転生後の甘いまどろみ(フリリク)



「――ん・・・・蘭ちゃん・・・」




『・・・・ん』





心地良い声に名前を呼ばれ、目が覚める。




「やっと起きたね、お寝坊さん」




そう言って優しく微笑む彼を見て、心が温まる。




「今日は仕事休みだからさ、僕がご飯も作って、洗濯もしてあげたんだよ?食べないの?」



そんな彼を見ると、ふと甘えた事を言って困らせてみたくなった。




『まだ・・・少し寝ていたい、です・・・』



「・・・ご飯冷めるよ?」



パッと布団を取り上げられたものだから、渋々起きようとすると、何故か布団の変わりに彼が降ってきた。



『わふっ』




沖田が蘭の上に覆いかぶさるような形で綺麗に二人してベッドの布団の中に隠れる




「じゃ、僕も寝ようっと」



そう言うと沖田はチュッと軽く蘭の額にキスをする。






「え、ちょ・・・ご飯冷めますよ?」



何故か蘭がご飯の心配をする




『いいよ、もう――・・・今はこうしてたいし』



沖田は軽く倒れこんで体重をかけ、蘭の顔の横に顔を埋め、その甘い香りを堪能していた。




『も、もう・・・』


そんな彼の行動にいつも顔を赤らめる



沖田はそんな蘭を見て、楽しそうに笑う



「いつも思うけどさ、よくそんなんで僕の子・・・生めたよね」



にやっと笑う沖田に蘭は更に顔を赤くする――










そう、ふとベッドの横を見れば・・・・



其処には小さなベビーベッドがあって――






其処にはまだ生まれてまだ3ヶ月足らずの小さな可愛い女の子の赤ん坊が眠っていた。




『〜〜っっ』


意地悪、とでもいうように沖田を見つめる蘭




「僕、次は男の子がいいなあ」


つんつん、と沖田は蘭の頬をつつく



恥ずかしいのか、蘭はふいと顔を背けた




そんな蘭が、可愛くて仕方ないと言わんばかりに君のその首筋にまたチュッとキスをする。




「ねえ蘭ちゃん・・・・・・子作りしようか――」


そんな事を辺り前のように言うと、また君は顔を真赤にする。



『なっ・・・・も、もう!ご、ご飯食べに行きます!』




慌てて起きようとする君の腕を、優しく包み込む





「だーめ・・・」



『〜〜っ・・・』



顔を赤らめて小さくなる君が、可愛くて、可愛くて、可愛くて・・・






愛おしくて、愛おしくて・・・たまらない――






「ねえ、幸せ?」


それはいつか君に聞いた言葉――



『え・・・?』





「今、君は・・・幸せですか・・・?」


まるで彼らしくない口調・・・




『・・・・はい』




自然とお互いに漏れる笑み




「・・・どれくらい?」








この君と過ごす一秒一秒が・・・








『きっと・・・・世界で一番、幸せです――』


















何よりの幸福――・・・


































この世で一番・・・











君が愛おしい――












【この世で一番、誰よりも】

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薄桜鬼巡り



―後書き―
完結祝いのフリリク【転生後の甘いまどろみ】です^^
転生後とあらば、とことん甘く、甘く、ほのぼのに幸せ感ただようものを書きたいなと思いできたもの・・・
二人に幸せな未来を!

感想など送って下さると嬉しいです^^


あきゅろす。
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