同じクラスだったら(サソリ・デイダラ)
泥「なぁ旦那」
蠍「あ?」
泥「あれ…アリスじゃね?うん」
窓からグラウンドを指差しているデイダラ。サソリも見た。
蠍「体育?」
泥「アリスの奴、運動だめだったよな?うん」
クラスでドッチボールをしているらしく、二手に別れて試合をしている。
泥「ぷはっ、ナルトの奴、サスケのボール顔面に喰らった…」
ケタケタ笑うデイダラに、無表情で見つめるサソリ。もちろんサソリの視線の先にはアリス。
必死にボールから逃げている。
蠍「…」
泥「ブハッ…怪力女がボール持った途端みんな後ずさった。うん」
蠍「…」
泥「ププッ…キバが当たった、うわぁ…気失ってんじゃん;うん」
蠍「ククッ…」
サディスティックなサソリは、人の不幸をあざ笑った。
泥「お、今度はシカマルが投げた。って危ないっ!!!」
ガタッ!!!
授業中にも関わらず、サソリは立ち上がってしまった。
理由は、シカマルが投げたボールがアリスに当たりそうになったから。同じくデイダラも声を荒げて危ないと叫んでしまった。
しかし、ボールはアリスに当たる寸前で我愛羅がキャッチした。
案「…なんだサソリ、デイダラ?」
蠍「あ…いや別に…」
泥「なんでも…」
案「グラウンド見てたね?さては最愛のアリスが怪我でもしそうになったのかな?」
ニヤニヤ笑いながら、正確に突いてくるカカシにサソリは舌打ちし、デイダラは苦笑いをした。
泥「あ・あはは;」
蠍「チッ…」
案「2人とも、廊下ね」
ニッコリ笑い、廊下を指差すカカシに、素直に従うサソリとデイダラ。
泥「あれ、危なかったな。うん」
蠍「あぁ…」
泥「我愛羅が助けなかったら顔面だったぜ。うん」
蠍「…」
泥「…悔しいんだろ?」
蠍「…別に…」
デイダラはニッコリ笑ってサソリの背を叩く。
泥「オイラも…ちょっと悔しかった。うん」
(同じクラスだったら)
あんなの、俺が助けたのに…
【少しだけ、我愛羅が羨ましく思った…】
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