いつになったら(我愛羅)
『おはよー』
桜「おはよアリス。」
『今日一限目なんだっけ?』
桜「数学」
『うぇ〜…私数学きらい;』
一番後ろの窓側の席に腰を下ろしながら苦い顔をするアリス。
桜「本当に数学きらいだよね〜」
『うん…走る事の次に嫌い…』
そんなアリスに苦笑いを浮かべるサクラ。
我「おはよう」
『あっ、我愛羅じゃん。おはよー』
桜「おはよ。」
我愛羅はアリスの隣の席に腰を下ろした。
『一限目数学だってさぁ〜』
我「…へぇ」
アリスの言葉に我愛羅は、だからなんだ?と言う顔をして相づちをうつ。そんな我愛羅の反応に、少しムッとしたアリス。
『ムッ…我愛羅は数学出来るからいいよね〜』
我「別に目立って出来る訳じゃい。…まぁ、お前よりは出来るんだろうがな」
クスリと笑い、アリスを軽く挑発する我愛羅。
『もー!我愛羅はいっっつも私をバカにするんだから!』
プンプン怒るアリス。我愛羅は未だにクスクス笑っている。
桜「(我愛羅君って…アリスといる時雰囲気違うよなぁ…)」
かすかに我愛羅の違いに感づいたサクラ。しばらくして、一つの答えにたどり着く。
桜「(あぁ…我愛羅君、アリスの事…)」
その答えにたどり着き、サクラはフッ…と微笑んで二人をみた。
『我愛羅の馬鹿!』
我「そんな事言ってるなら、指されても教えてやらんからな。」
『すいませんでした。』
我「ククッ…」
『あ…』
我「なんだ?」
『我愛羅の笑い方、サソリに似てる!』
我「…そうか」
アリスからのサソリと言う単語に我愛羅の表情が少し曇る。それを気付かないのはアリスのみ。
(いつになったら)
いつになったら、あいつでなく、俺を見る…?
【俺は、ずっとお前しか見えてないのに…】
桜「アリス…あんたねぇ…;」
『ん?』
我「…(はぁ…)」
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