よく当たる(我愛羅)
我「は?俺の?」
桜「うん、占ってあげる。」
休み時間、サクラが雑誌を手に我愛羅に話かける。開かれたページには“恋占い”の文字。
我「…べつにいいが…」
桜「じゃあ占うね。」
サクラは、さっそく我愛羅の恋愛についての占いを始めた。
桜「よし、結果でた。えーと…」
結果が出たらしく、サクラは読み上げる。
【今現在、好きな人との相性は抜群です。何をするにも2人はぴったりのコンビです。】
我「…」
内心喜ぶ我愛羅。
【しかし、彼女の最も親しい者により、恋を妨害される事がしばしばある。】
我「…(親しい者って…)」
我愛羅の脳裏に、赤毛の男の姿がよぎる。
【早く手を打たないと、彼女を取られてしまう可能性大。】
我「…」
気持ちが落ちる我愛羅。そして、次のサクラの言葉に男の姿がはっきり浮かんだ。
【赤色に注意】
読み終わったサクラは、申し訳なさそうに顔を歪めた。
桜「…」
我「…」
桜「が・我愛羅く…」
我「その占い…」
桜「え…?」
我「よく当たってるな…」
そう言って、席を立つ我愛羅。
桜「…本当に…よく当たってる…」
廊下に目をやり、赤毛の男と仲良そうに話しをするアリスを見る。
桜「…アリス…私はアリスの見方よ…。でもね…、我愛羅君にも幸せになって欲しいの…。2人で…幸せになって欲しい…」
楽しそうに話すアリスを見ながら呟いた。
(よく当たる)
占い通りになる前に、早く手をうたなければ、君の幸せはない…
【呟いたサクラに、サスケが優しく声をかけた。】
佐「サクラ、最後に決めるのは我愛羅自身だ。」
桜「…うん…」
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