最近ヤキモチ多いね(サソリ)
蠍「アリス?」
アリスの部屋をノックして開けた。だが本人は部屋にはおらず、ただ窓が少し開いていてカーテンがユラユラ揺れていた。
蠍「ったく…窓しめろよな」
窓を締める為に部屋に入る。部屋の中はアリスの香りでいっぱいで心地よい。
蠍「…ん?」
ふと、窓の外を見るとアリスが門の前で誰かと話しをしていた。
蠍「…怪力女か…?」
アリスは見えるが、肝心の話相手がちょうど見えない。
蠍「…?」
窓から体を乗り上げて、人物を確認する。
蠍「なっ…」
人物が見え、急いでアリスの部屋を出て玄関までいった。
蠍「アリス!!!」
『Σサソリ?どうしたの大声だして;』
目を丸くして驚いているアリスと、明らかにアリスとの時間を邪魔されて眉間にシワをよせた…
蠍「我愛羅…なんでお前がここにいんだよ?あ?」
明らかな喧嘩腰に、アリスが気付き、無理矢理その場を解散させた。
『が・我愛羅!じゃあまた明日ねっ!』
我「あぁ…」
俺の背中を押しながら玄関に入るアリス。ククッ…ざまぁねぇな我愛羅。俺の勝ちだ。
『サソリ…我愛羅がせっかく忘れ物を届けてくれたのに、あの喧嘩腰はなに?』
はぁ、とため息をつき、呆れ顔で俺をみる。
蠍「ケッ…」
『はぁ…;』
蠍「別にあいつが届ける必要ねぇじゃねぇか…。つーかよ…最近我愛羅と仲良すぎじゃねぇか…?」
ふてくされた俺に、アリスは一瞬目を丸くし、直ぐにフッと微笑んだ。
『ふふっ…最近ヤキモチ多いね…』
蠍「…悪いかよ」
開き直ってやった。
『んーん…。うれし…///』
そう言って、俺の胸に顔をうずめた。
(最近ヤキモチ多いね)
ヤキモチくらいやくさ…あいつは俺の知らないアリスを知ってるんだから…
【確かにサソリのしらないアリスを我愛羅は知っている】
しかし、我愛羅のしらないアリスを、サソリは知っている
我「また邪魔された…」
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