お父さん(サソリ)
『ねーサソリー』
蠍「あ?」
『どう?制服へんじゃない?』
俺の目の前で新しい制服を着てクルクル回るアリス。
蠍「いいんじゃね?」
『本当に?よかったぁ!』
ニッコリ微笑むアリスに俺は自然と口端を緩める。
蠍「楽しみか?」
『うんっ!明日から高校生だもん!』
明日から始まる新生活に、アリスは胸を踊らせどいた。ずっと一緒に過ごしてきた、ずっとそばにいたアリスと、同じ学校に通える。それだけで、胸が高鳴るのがわかった。
蠍「アリス…」
手招きをして呼び寄せる。
『…なぁに?』
蠍「…虐められたらすぐにいえな」
『うん』
蠍「…変な男にからまれたらシカトしろよ」
『うん』
蠍「スカート…あんま短くすんなよ」
『ふふっ…なんかサソリ…』
蠍「…?」
『お父さんみたーい!』
ガーン…
蠍「お・お父さん…」
アリスの一言に大ダメージを負った…。チキショー…お父さんってなんだ、お父さんって…
『デイダラにも見せてくるー!』
制服を着たまま、デイダラ達が居るであろうリビングに向かった。
蠍「ばっ…スカートのたけ!!!!」
白い太股が見えるスカートで野獣の元に向かうアリスの背を、追いかけた。
(お父さん)
俺はお前を娘とか、妹とか思った事なんか一度もねぇっつーんだ…
【案の定リビングいた野獣達は歓声の声をあげた】
泥「うほー!アリスいいじゃん!うん」
飛「生足そそる〜」
鼬「フッ…なかなか…」
『ありがと〜』
蠍「テメェら見てんじゃねーよ!!!!」
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