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peach(デイダラ)


泥「アリスって…桃の匂いがする…うん」


『桃…?』


抱きしめられながら、デイダラに桃の匂いがすると言われた。


『私香水なんてつけてないよ?』


一応忍だし、犯罪者だし、匂いで居場所が解るような事はしない。


泥「香水みたいに、鼻を突く匂いじゃない。うん」


『え〜…なんでだろ』


とりあえず、匂いを嗅いでみた。しかし、桃の匂いなんかしない。


『しないよ』


泥「ん…するよ…」


私を抱きしめたまま、ソファーに倒れ込み、目を閉じたデイダラ。


『ちょ…デイダラ、重い;』


泥「…」


しかしもう手遅れで、彼は私を抱いたまま、眠りについた。


『桃…ねぇ…』


抱きしめられたまま、ぼーっと匂いについて考えていた。


『とりあえず、安心する匂いってことにしとこ』


上に乗っかり安心したかのような寝顔を見せるデイダラにフッと微笑んで、目を閉じた。




(peach)
私の何処が桃なんだ?

言い方が悪かったか?オイラを虜にする甘い匂いって事だ。うん




【安らかに眠る彼が目覚めるのは、私の声ではなく旦那の怒鳴り声だった。】


蠍「テメーデイダラァ!アリスに何してんだ!!!」


泥「イダッ!殴る事ねーじゃん!うん」


蠍「うるせー!アリスに手だすな!!!」






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