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好きなんだ(デイダラ)

例えば君が暁にいなかったら

例えば君が女じゃなかったら

例えば君がそんなに魅力的じゃなかったら

…違うな…

君を好きになったのは

これは運命だったんだ…


泥「アリスー。うん」

『あ、デイダラだぁ!おかえりなさーいっ!』

笑顔が可愛くて

泥「いい子にしてたか?うん」

『うんっ!』

素直で

泥「偉いぞ。うん」

『えへへ!デイダラは怪我とかしてない?』

優しくて

泥「大丈夫だ。うん」

『よかった!』

本当に好き。

でもこの想いは君には届きやしない。だって君の心はイタチのものだから。

『イタチまだ帰ってこないかなぁ…』

泥「…心配かい?うん」

『うん…』

君はイタチが好きで、心から愛を与えてる。そんな君を見るのが嫌だ。

泥「…大丈夫だろ…うん」

『うん…イタチは強いもんね!信じて待たなくちゃ!』

でも…イタチを好きな所も含めてアリスだから

泥「あぁ…」

だから好きだよ。そんな君も大好きだよ。

『早く帰ってこないかなぁ…』


この子は素直で優しくて可愛い。みんなが好きなんだろう。

泥「なぁ…」

『ん?』

泥「アリスは誰が好きなんだ?うん」

『え?///』

泥「教えてよ…うん」

『…イタチだよ///』

やっぱりか…

泥「ふーん…まぁ、知ってたけどな。うん」

『えぇ!?///』

泥「バレていないと思ったのか?うん」

『まさかイタチも…』

泥「知ってるだろ。うん」

『えー///本当に?どうしよ…///』

泥「…て…さ…」

『え?』

この瞬間、オイラは君を傷つけた。

泥「イタチはお前の事なんも思ってないってさ…うん」

『…え…?』

一瞬目を見開いたが、次の瞬間アリスは泣いていた。

泥「…」

『っ…そんな事…』

泥「…え?」

『そんな事っ!デイダラに言われなくたってわかってるよ!!!』

そのまま彼女は部屋にこもってしまった。

泥「…」

やっちまった…

傷つけてしまった…

嘘だよ…

本当はイタチだって君が好きさ…

でも…

泥「好きだから…」

好きだから…

誰にも渡したくないから…

あんな嘘で君を傷つけた…

っ…許しておくれ…

泥「許してくれ…」

君が本当に好きだったんだ…

本当に…

泥「ごめんな…アリス…っ…」

オイラは最低だ…

最低だよ…

自分の私利私欲の為に

大切な人を傷つけたよ…

本当にごめん…

泥「…はぁ…」

本当にすまなかった…

ごめんな…

ごめん…

でも本当に好きなんだ…

誰にも渡したくないくらい…

泥「っ…好きだ…」

好きなんだ…



(好きなんだ)

この気持ちを君に押し付けて

君の気持ちを踏みにじった

そんなオイラを

君は思ってなんてくれないよな…

自業自得

まさにオイラにぴったりの言葉…



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