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溢れて灰になる(デイダラ)


君への気持ちが溢れ出して


止まらない


止まる事はない


泥「はぁ…」


『ため息なんてついてどうしたの?』


泥「ん〜…」


君が原因です…


『本当に大丈夫?;』


心配してくれる君。あぁ、なんて愛おしいんだろう…


泥「大丈夫だ…うん」


目を合わせれば君に気づかれてしまいそうで


でも目をそらせば君を傷つけてしまいそうで


どうする事もできない


泥「…アリスはさ…」


『ん?なぁに?』


泥「アリスは…好きな人とかいないの…?うん」


『突然どうしたの?あ!デイダラ好きな人居るんだ?』


泥「…うん…」


『へぇ〜。だれだれ!?』


興味津々といったように、目をキラキラさせながら詰め寄ってくるアリス。


泥「それは…」


君だよ…


そういおうとしたが、言葉が出てこない。


泥「っ…秘密!!!」


そう言って部屋を後にした。


怖いんだ


その曇り無き瞳に拒絶されたらとおもうと…


気持ちを伝えるなんてできないんだ…





しかたないんだ…


これ以上気持ちを隠しきれないかもしれない


でも気持ちを伝える事も怖くてできない


キラキラ光る瞳を前に


オイラの気持ちは溢れてしまう


溢れた想いは


君に伝わる事なく


灰になる


(溢れて灰になる)


この気持ちは永遠に溢れ続けて灰になる


だったら


今この手で


一瞬の産物にしてしまおうか…?



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あきゅろす。
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