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私が誰かのものになる(サスケ)


『…いっちゃうの?』


なぜ?


佐「…お前には、関係ない」


なぜあなたは


『…どうしても行くと言うのね…』


わたしを置いて行くの…?


佐「あぁ」


平気なの?


佐「俺は力が欲しい」


あなたが居ない間、私を誰かに取られてしまうかもよ?


佐「兄を殺す為に力が必要なんだ」


私より力なの…?


『復讐なんて無意味だよ…』


佐「うるさい!お前に何がわかる!?」


わからないよ


だから、もどかしいんじゃない…


『…何もわからないわ…』


佐「だったら黙れ。俺はもう行く…」


背を向け、門を出て行くサスケ。


『…行っちゃった…』


止められない。


『…私が誰かに取られても、しらないから…』


その呟きは、彼には届かない


『…サスケェ…』


私が誰かのものになるなんて、有り得ないんだから…


あなたしかいないんだから…


『っ…』


あなたは私の心を掴んで


離してくれないくせに


私を置いて行くのね…


『…待ってるから…』


待ってるから…


いつか迎えに来てくれるんでしょう?


『…』




涙に濡れた頬を


月が優しく照らしてた。


行かないで


その言葉を言えないのは


もう行く


そういったあなたの目に


迷い、揺らぎが無かったから




(私が誰かのものになる)


そんな事有り得ない…


身も心もあなたのものだから…



【次会うときは、きっと感動の再会とは違うものになるだろう…】






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