なぜ(サソリ)
なぜ俺は君が好きなんだろう…?
『きゃはは!』
無邪気に笑う少女を見ながらふと思う。
泥「へへっ!とりゃ!うん」
『きゃー!デイダラずるい!』
水を掛け合いながらはしゃぐ少女になぜか口端が緩む。
泥「ははっ!あんまりはしゃぐと転ぶぞ!うん」
デイダラの忠告虚しく、アリスは浜辺にすっころんだ。
『ぶふっ!』
泥「んなぁー!!!」
蠍「…はぁ…」
すっころんだアリスに駆け寄り抱き起こすデイダラ。期待を裏切らないアリスにもはやため息しかでねぇ。
『へへっ!転んじゃった!』
鼻から血をたらしながら笑うアリス。…なぜ俺はこんな奴を好きになったのか…
泥「うぉぉぉ!鼻から血でてるから!うん」
『うそ!?あはは本当だ!』
鼻血を確認し、再び笑いだすアリス。
泥「笑ってるよ…うん」
蠍「はぁ…」
『デイダラティッシュ頂戴!』
泥「ねぇよ!うん」
…なぜだ…
なぜ俺は
こんな奴をすきになったんだ…?
(なぜ)
答えはすぐそこにあるのに、まだ気付かないふり。
【さあ、いつまで気付かないふりができるかな?】
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