わずかな抵抗(サソリ)
『ねー…旦那…』
蠍「…」
『ねーえー…』
蠍「…」
『…35め…』
蠍「あ゛?」
『聞こえてんじゃん…』
私が部屋に来たのに、旦那は傀儡ばっかでかまってくれない。ばかムカつく…
『遊んでくれないのー…?』
蠍「ちょっとまて、まだメンテナンスが残ってんだよ」
『…』
私より傀儡かよ。ったく、デイダラは私と遊んでくれたのに、旦那は遊んでくれない…。チッ…35のおっさんの癖にムカつく…
蠍「…今また35っつったろ?」
『…心読むな、変態』
蠍「あぁ?やっぱ喧嘩売ってんじゃねーか」
『旦那が遊んでくれないからだし』
蠍「俺は待たせるのは嫌いだ。暇なら寝て過ごせ。」
『ムッ…はいはい。じゃあ昼寝でもしますよ!』
もー!なんだこの糞じじい!まじムッカツク!部屋でふて寝してやるよ!
『じゃあ、お邪魔しましたー…』
部屋を出て行こうとしたら腕を掴まれた。
『…この手はなに?』
蠍「あ゛?誰が部屋戻れっていったんだ?…ベッドかしてやる、ここで寝ればいいだろ…」
このじぃさまは相手にしない所か、部屋にも帰らせてくれないらしい。なんて自己中な奴なんだ…。
『どこで寝ようが自由じゃん。』
ふてくされた私に、サソリはニヤリと口端を釣り上げた。
蠍「お前…俺と一緒に居たいんだろ…?」
この顔に私は弱い。ムカつくけど事実、私は大人しくサソリのベッドに横になって、目を閉じた。
(わずかな抵抗)
なんでも、彼の言いなりになってしまうけど、彼に背を向けて眠る事でわずかな抵抗をした。
【わずかな抵抗をその数時間後に後悔する事を、今の私はしらない】
蠍「テメェ…なに背向けてんだ?」
『ん…ってなに上のってんの!?;』
蠍「メンテナンス終わった。そんなに俺に構って欲しいのか…ククッ…しかたねーなぁ…」
『ちょっ…どこさわってんのよ!!!』
私の抵抗に少々腹を立てたままサソリに喰べられた。
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