好きの重さ(サソリ)
俺はどちらかと言えばデイダラは嫌いだ。
泥「アリスー!うん」
『なぁにデイちゃん?』
アリスにまとわりついて、ベタベタボディタッチして、アリスと笑い合う。
泥「オイラ、アリスがだーいすき!うん」
『フフッ…私も好きだよ。』
簡単に好きと言える。自分の気持ちを素直に言える。
俺は言えない。
蠍「…」
泥「アリス〜!うん」
『キャッ…ちょっと;///』
いきなりデイダラがアリスに抱きついた。
泥「やっぱり好きだアリス!うん」
『はいはい;で・でも離してね;』
抱きついたデイダラを引き剥がすアリスを見て、三代目の巻物から手を退けた。
蠍「(危うく三代目使う所だった…)」
泥「なんでー!?オイラの事好きならいーじゃん!うん」
ブーブーと文句を垂れるデイダラに、アリスは少し微笑んだ。
『デイちゃんの好きはloveじゃないでしょ』
泥「え゛?」
蠍「え?」
『loveじゃないならそんな事しちゃだめ。解った?』
そういってアリスは部屋を出て行った。
泥「…」
蠍「…」
泥「…うぅ…」
蠍「…プッ…」
泥「旦那今笑ったろ!?うん」
蠍「笑った。だからなんだ。さて、メンテナンスしよ。」
泥「最悪だぞ!うん」
好き好き言い過ぎたデイダラの気持ちは、何ひとつアリスに届いていなかった。
蠍「やっぱ言い過ぎにも問題あるんだな。」
デイダラをみて、そう思った。
(言葉の重さ)
やっぱ、ここぞというときに伝えるからこそ重みがあるんだな。
【けれど、伝えなさすぎにも、問題アリ】
一度くらい、好きって言っとかなきゃ進めない。
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