暁の芸術家
『あの…』
蠍「…」
泥「…」
『手…離して…;』
数分前にいきなり私の部屋になだれ込むようにやってきたサソリとデイダラ。そして、入ってくるや否や声を揃えて「アリスの好きな奴は、俺(オイラ)だろ!?」と言ってきた。
『え…ふ・2人共好きよ』
その答えに満足しなかった2人は、私を挟み、両端の袖をもったまま睨み合った。
蠍「離せ…」
泥「旦那が離せよ…うん」
『…;』
き・気まずい…。
『2人共離してよ;』
蠍「アリスは俺が好きだろ?」
泥「オイラだろ?うん」
私の言葉を無視して、質問を繰り返す2人。はぁ…まったく暁の芸術家さんはどうしてこうも頑固なのか…
『だからどっちも好きだってば;』
蠍「デイダラみてーなガキなんかいなくたって、俺が一人で何万人分アリスを満たしやる」
泥「旦那みないなおっさんより、若いオイラの方が話しあうじゃねーか!うん」
『…はぁ…』
蠍「おっさんじゃねーよ!」
泥「ガキじゃないぞ!うん」
蠍「もう頭きた!ソォラァ!」
泥「こんのわからずや糞じじい!カーツ!!!」
『…はぁ…』
私を掴んでいた手を離して、戦闘を始めた芸術家。
『…散歩いこ…』
見てても拉致が明かないと判断し、2人をほって散歩にいく。
蠍「ソォラァ!」
泥「カーツ!」
『角都に怒られてもしらないから…』
(暁の芸術家)
とにかく、喧嘩っ早いコンビなんです。
【喧嘩の理由の大半が自分だと気付いてないのは本人のみ】
角「またか貴様ら!今から修理代稼いでこい!」
蠍「アリスがいねぇ!」
泥「どこいった!?うん」
角「とっとといけ!!!!」
←→
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!