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小説




夜が明け暗い牢にも少し日が差し込む。


ルイは床に座り牢の中から上に繋がる階段を見上げる。
昨日の夜は空腹で何度も目が醒め、食事の時間を待ちわびていた…
数年、同じ場所に暮らし時計を見なくとも季節や日の高さで、だいたいの時間は解るようになっていた。元々、時計やカレンダーなど読めなかったが…

「遅いな…」

ルイがそう呟いた時、激しく扉が開く。



「…ッくそ、離せよ」

数名の人間の足音と影が見えルイは警戒する。

階段からは使用人達と見た事のない青年が降りてきた。青年は上半身をロープで巻かれ動きを封じられていた。
暴れる青年を使用人達は押さえつけながら引きずりおろした。
牢が開けられ投げつけられた。

「ってぇ…何すんだよ。殺すぞ」

ルイの側へ転がり込む青年は俯せになりながらも、睨みつけ大声で吠えた。
使用人達は縄を解き、ルイと同じように青年にも手足に枷をつける。

「品のない言葉つかいだね。ルイ、見習わない様にね」

使用人の後ろにはロベスが立っていた…昼前に牢へくるのは珍しい事だった…そして他の人間が来る事も…


「君の身元と私の何を調べたのか、そしてお仲間を明かしてくれたら、楽に死なせてあげるよ」

ロベスはしゃがみ込み、青年に笑いかける。

「何されても、ぜってぇ吐かないからな…拷問でも何でもしやがれ」

柵をもち青年はロベスを威嚇するが、枷が邪魔をし上手く動けない。

「気の強い奴だ。面白いよ…弱音を吐かせてやるからね」

そんなやり取りをルイが震えながら見ていたのにロベスは気がつき、ルイにも笑いかけた。


「ルイ、新しい玩具だよ…前のは壊れたり飽きちゃってすぐ捨ててしまったケド、今回のは楽しめそうだよ。仲良くなさい」

ロベスはそう言うと、いつものルイの食事を出した後、階段を上っていった。




「くそッ」

青年は固い床を叩き歯を食いしばり俯いていた。

いつもは狭い空間に一人きりなのでなんだか不思議な感じがした…いや、実は過去に同じような事は何度かあったのだ。
数える位しかない出来事だが、ロベスは何度か『玩具』と言い牢へ人間を連れて来ていたが1〜2週間もすると、またルイ一人の生活になっていた。
しかし、ここに連れて来られる人間は青年のようにロベスに対し敵意を向ける訳ではなく、助けをこう人間ばかりで…

少し青年を見つめていた。青年の歳はロベスと同じ位だろう。細いが腕は太く、筋肉をつけておりいい体格をしている。
何があったのかはわからないが…服はボロボロに破れ汚れていた。
だが、顔つきや振る舞いは精悍としていた。

見入ってたルイだったが目の前に置かれる食事を見て食らいついた。昨日の朝ぶりの食事を掻き込む。

食べ終わり顔をあげると青年がこちらを見ている事に気がつき後ずさりする。

「そんな汚ねぇモンよく食えるな…」

「え…?」

ルイは言葉の意味が理解できずに青年を呆けてみがすぐ背を向けすねたように寝てしまった。

言われた言葉の意味は理解できなかったが何か自分に嫌悪感を覚えたルイは俯き座り寝る青年を見つめ時を過ごした…





また夜が来た…いつも飼い主が帰ってくるのをルイは待つ。
青年は疲れているのか寝て起きてこない。時折、寝言や寝返りをする事でルイは青年が生きているということを確認した。

そして扉の開く音がし足音がする。

「ただいま。ルイ」

「お帰りなさいませ」

いつもの会話をすませると、ロベスは青年に顔を向ける。
鍵を開け牢に入ると青年の腹を蹴り上げた。

「ぐっ…は」

不意の衝撃に青年は起き上がり腹を押さえる。

「お早う…話す気になった?」

ロベスはベッドに座り、葉巻に火をつける。

「はあッ…は、お前に話す事なんてねぇ…殺せッ」

青年は激しく呼吸しながらロベスを睨みつけた。

「あれだけ痛めつけてやったのに…勇敢だなぁ。プライドか仲間を守りたいのか知らないけれど…」

ロベスは葉巻の火を青年の厚い胸に押し付けた。
熱さに身体を跳ねさせながらも歯をくいしばる。

「ねえ、ルイ。こいつは悪い奴なんだよ…私の敵なんだ。そんな奴は罰を与えないといけないと思わないかい?」

様子を見て震えるルイにロベスは優しい口調で話かける。

「私に逆らう人間はね。こんな目に合うんだよ…ルイも失敗しないようによく見て置きなさい」

言い終わるとロベスは青年の自由がきかない身体を力任せに殴り蹴りし始めた。
そんな卑劣な行為を受けながらも血を吐きながらも負けず青年は睨みつける。
そして時折、ロベスを煽る言葉を吐き続ける。

ルイは顔を手で覆い隠し目の前の風景を見まいとするが、狭い牢の出来事に逃げ場はなく泣く事しかできない。
しばらくソレは続いたが、気が済んだのかロベスは手を止める。青年は激しく白い息を吐きながら仰向けに寝転んだ。身体中が痛いのだろう…所々、腫れており血液もにじんでいる。
開け汗ばむ青年の胸元を見たロベスは何を感じたのか、ベッドへと彼を俯せに寝かし手枷をベルトでベッド柵へとくくりつけた。
そして青年のズボンをずらし、下半身を露出させた。

「なっ何を…ッ」

青年は叫ぶが、胸の痛みで声にならなかった。

「鍛えてるから綺麗な身体をしているね。ココもさ…」

青年の尻の穴に指を添わす。

「ッ触んな…気持ち悪い」

顔を向けロベスに目を吊り上げる青年。

「勇ましい君のココに私のペニスを入れて女のようにしてあげるよ…嬉しいだろ?」

ロベスはそう言うと指の先を少し挿入し遊ぶ。

「何でもしやがれ…どんな目に合わされようが俺は屈しねぇ」

その言葉をきくとロベスは高い声で笑い出す。





「ルイ、こっちに来なさい」

いきなり、ロベスはルイに話かけた。呼ばれたルイは何なのか解らぬが主人の言い付け通り側に寄った。

「どうも…コイツじゃたたなくてね。お前が舐めて大きくするんだ、いつもの様にね」

ロベスの命令にルイは躊躇しながらも青年を見る…言い付けを守らないと自分も同じ目に合うと、ルイはロベスのズボンのベルトを外しペニスを取りだし口に含み丁寧に舐め始めた。
その様子を青年が目をしかめ見ている事に気はついていたが、ルイは懸命に教えられた事を続ける。

「初めての時は特に痛いみたいだからねぇ…唾液をつけて滑りやすいようにしてあげなさい」

犬を撫でるかのように頭をさすり舐めさせているとロベスのペニスはだんだんと大きさを増しはち切れんとばかりになった。
ルイの顔を払いロベスは青年の元へと戻る。

「ガキに何させてんだよ…それがお前の裏の顔の一つか」

「そんな偉そうな口がきけるのも最後かなぁ…私の下で泣くんだよ」

ロベスは青年の尻にペニスをあてがわせ、挿入し始めた…締まる穴にはなかなか入らないがジリジリと押しこんでゆく。

「ッてぇ…くそ、うあっ」

青年は汗をかき身体をばたつかせるが挿入は遠慮なくされてゆく。
力が抜けた瞬間に青年に割り込んでゆき、何度も繰り返されてゆく内奥までペニスが入りこんだ。
ロベスはまた腰をあげ、力強く尻に叩きつけた。

「あがッ、気持ち…悪りぃ。や…めやがれ」

「いい締め付けだ。私のペニスを嬉しそうに飲み込んでるよ…ほら」

ロベスは激しく腰を振り始め、牢の中にパンパンと音が響きだす。
性行為をする卑猥な音と青年のうめき声が牢に響く…そしてルイのすすり泣く声も…

「ルイはまだ子供だからこんな激しい事はできないからね…お前で楽しませてもらうよ」

ロベスは青年の身体を楽しんだ後、中へと吐きだした。



「まあ、今夜はこれで許してあげるよ…餌でも食べて元気を出しなさい」

行為が終わり、疲れ果てベッドに俯せる青年を床に寝かし、パンと果物をなげつけた。
固くなりカビが生えているパンや腐敗しかけている果物を横目でみた青年は

「いらねぇ…殺せ…」

と言葉を吐き目をつむった…
そんな青年をロベスは鼻で笑い、牢の隅で泣くルイを見つめる。

「私の部屋に来たい?同じ目には合いたくないよね?」

ロベスはルイに笑いかけた。
ルイはしゃくりあげながらも、コクンっと大きくうなづいた。
素直なルイの髪を撫で、ロベスは大事そうにルイを抱き上げ牢から出してやった。



ルイは牢から出る際、青年に目をやる…胸が動き呼吸している。どこかで安心している自分がいる事が解った…何故かはまだ解らないのだが…

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あきゅろす。
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