宝品(小説)
紫逢紅奈様より相互記念レイユリ
―今もその顔が心に引っ掛かって―
(相互記念小説、レイユリ)
(嘘だろ///)
(ほんとよ?)
(…嘘…//)
(ほんとよ、ユーリ)
――ずっと好きなんだから。
「――ッ…!!」
バッとベッドの上から起き上がる。
嫌な汗が滴り落ちていく。
(いやな…夢だな…)
先日あった戦いのせいで夢見が悪くなってしまったのか、などとボーッと考えている。
レイヴン…いやシュヴァーンとの戦いで。
まだあの感触が離れない、もうだいぶ経つと言うのに…
シュヴァーンを斬る感触…
シュヴァーンを倒したときの感情。
なにもかもが不愉快で、そしてなにより罪悪感に苛まれた。
なぜ斬った…?
なぜ斬らなければならなかった…?
今もぐるぐるぐるぐる頭の中を考えが巡る。
「ユーリ?」
突然自分の名前をよばれてハッとする。
「な、なんだカロル起きてたのか。」
「いや…ユーリがうなされてたから起きたというか…」
「あぁ…起こしちまって悪かったな、まだ寝てていいぜ?」
暗闇の中でも優しく微笑む。
「でも…ユーリ…この間のことまだ心に引っ掛かってるんでしょ…?」
それなら尚更心配だよ…とカロルはいう。
「…大丈夫だって」
とその場は素早く話題をきった。
そして…オッサンがのこのこと帰ってきてからの数週間、俺はモヤモヤしたものが取れずに、オッサンと二人きりになるはめになった。
「……」
「……」
お互いに無言の中、最初に切り出したのはオッサンだった。
「あのさ…青年、ごめん…ね…?」
「なにがごめんだよ。」
内心イライラしていた。
なぜ黙ってた?
なぜ謝る?
なぜ…不安にさせた?
様々な思いが自分の中で交差して、交わりながらも糸のように絡まって…
「そ、それは…青年にはひどいことしちゃったし…させたし…
それに…」
「…いうなよ」
「ずっと泣きそうな顔してるわよ…青年…。」
ハッとして…ふと目線を鏡にやる
…確かに泣きそうな表情だ。
「…っ…あんたのせいだ…!」
「…うん」
「アンタが…勝手にいなくなるから…!
アンタがすぐに死のうとするから…!
アンタがオレを好きだっていったのに置き去りにしようとするから…!」
一度溢れた言葉は止まることをしらず
ただただ口から零れだしていた
そう湧き水のように
「…青年」
「オレはアンタがすきなのに!!」
と言って思わずまたハッとした
顔に熱がこもってくる
熱い
「あ…え…とっ…//」
「青年」
ちゅっと触れるだけのキス
「心配、してくれてありがとう。
もうさ、何処にも行かないわよ?
ずっと、ずーっと青年のそばにいるから」
ね?と少し首を傾げて微笑んでくるレイヴンに思わず嬉し涙が止まらずに抱きついた
嗚呼…オレは…これを待ってたのかもしれねぇな…
などと考えながら腕の中で泣き続けた
「好きよ、ユーリ」
「オレ…も…//」
あの時いったのは嘘?偽り?
否それは…永遠とも言える約束事
―――――――――――――
まことにありがとうございますっ(≧∇≦)
こんな素敵文をっ……!!
感激ですっ!!
レイユリ萌えですもぅ私の心はウハウハですww
大切に保管させていただきますっ!!
紫逢紅奈様ありがとうございました!!!!
※この小説は持ち出し禁止ですっ!!
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