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記念品(小説)
拍手小説(TOV映画2)


食堂に居た全員の目がユーリに向いた。

瞬間。


「ブッ!!」

「ブファ!!」


次々に倒れて行く団員達。
鼻から血が噴水の様に噴き出ている。


「な、何だよお前ら!!血出す程変かよっ!!///」

((違う、違うんだユーリ!!))


団員達がそう思う中、皆が鼻血を出して倒れた理由、それは。


「あたしの隊服着たユーリ、可愛いでしょう?スカート短めにしてみたの」


そうシャスティルは笑顔で言った。
ユーリが着ていたのはシャスティル、ヒスカの女物の隊服だった。
しかも下に白いシャツを着ていて首に赤いリボンを付けている方のである。
髪も二人とお揃いで、高い位置でポニーテールにしてあった。
恥ずかしいのか顔は真っ赤だ。
可愛い過ぎる。
スカート短めグッジョブである。


「も、物凄い破壊力だ…!!」


フレンは鼻を押さえてそう言った。


「動ける者は倒れている出血者の手当てにあたってくれ!!誰か!!ガリスタ様を呼んで来るんだ!!」


ユルギスが戦場さながらの指示を出すがユルギスの左手は鼻を押さえている。
それぞれに動き出す団員達。


「副隊長!!呼んで来ました!!」


部下の一人がガリスタをいち早く呼びに行き、ガリスタを連れて来てくれた。


「どうしたんですか!?出血者が多数出たと聞いて……」


駆け足で駆け付けたガリスタ。
しかし食堂に入った瞬間、ガリスタの目には女物の隊服を着たユーリがいた。


「ブッ!!」

「副隊長ぉ!!ガリスタ様も瀕死状態です!!」

「何だって!?」


倒れて動かなくなったガリスタを見下ろし、ユルギスはナイレンの方を振り返った。


「隊長!!このままでは全滅します!!ご指示を…」


しかし、ナイレンが居たはずの席にはナイレンは居なかった。


「ユーリ、今夜はその格好で俺の部屋に来い」

「何口説いてるんですか隊長おぉ!!」


ナイレンはいつの間にかユーリの隣に居て、ユーリの腰に手を回している。


「隊長ダメです!!ユーリと夜を過ごすのは僕です!!」

「フレンも便乗するな!!」


フレンもいつの間にかユーリの隣に居て、肩を抱いている。


「何だよ二人とも、俺を馬鹿にしたいのか…!?」


恥ずかしくて真っ赤な顔に、馬鹿にされていると勘違いしたユーリの目は涙がこぼれ落ちそうだ。
はっきり言おう。
可愛い過ぎて死んでもいい。


「ユーリ可愛い過ぎっ……だ!!」


そんなユーリを間近で直視してしまったフレンはノックアウトで地に伏せた。


「俺の勝ちだな、よしユーリ行くぞ」

「は?隊長何処に…」

「俺の部屋に決まってんだろ」

「何で隊長の部屋なんだ?」

「まぁ行けばわかるだろ」


頭に疑問符を浮かべながら腕を引かれていくユーリの後ろ姿を真っ赤な顔で見送るユルギス。
ユーリの涙目にやられたもう一人である。


「さぁヒスカ、覗きに行くわよ」

「えぇ、準備万端よ」


片手にカメラを持ったヒスカ。
二人は顔を見合って笑顔で頷くと、二人の後を追って走り去った。
残された重症の団員達が回復したのは数時間後である。
この日からユーリはギルドとの乱闘をしなくなったとか。





END

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あきゅろす。
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