記念品(小説)
5500HIT リク
5500HIT記念
リクエスト
レイユリほのぼの
「ちょ、リタ!!それ僕のだって!!」
「うるさいわね、先に口に入れた人のもんでしょ」
「喧嘩はやめてくださいっ」
「カロル、私のあげるわ、リタもちゃんと自分のお皿に取ってから食べなくちゃね」
「あ、ありがとうジュディス」
「わ、わかったわよ…」
「やはりおでんは美味いのじゃ」
花の街ハルル。
この街の名物ハルルの樹は魔導器と植物が融合した結界魔導器だった。
そして、今は魔導器の精霊化で魔導器としての機能を無くしてしまった、しかしその樹としての美しさは保たれたままで、今もハルルの花は咲き誇っている。
星喰みを消し、世界を救った"凛々の明星"の一行は、以前、魔核を取り戻しに来た時、ハルルの樹を治したお礼に特等席で花見をさせてもらう約束をしていた。
世界を救い、やっと花見が出来る程の余裕ができた一行は皆で花見をしに来たのだ。
「あいつら騒いでんな、明日の集合は昼に変えた方がいいかもな」
「そうね〜、きっと今日は夜更かししそうだしね」
わいわい騒いでいる子供達から少し離れたハルルの樹の側に、すでに成人している二人、ユーリとレイヴンが手に酒を持って、その騒がしい光景を嬉しそうに見ていた。
「あ〜あ、何か今までのことが嘘みたいよね」
「今までって?」
ユーリは、酒を一口飲んだ。
「今まで全部よ、一回死んで、生き返ってシュヴァーンとして生きて、シュヴァーンは死んでレイヴンとして生きる事決めて、アレクセイと決着付けて、星喰みを消して……」
「はは、だいぶ省いたな」
「仕方ないでしょ?全部言ったらキリがないわよ……」
そう言ってレイヴンはコップに入っていた酒を全て口に流しこんだ。
「確かに長かったな、あんなに忙しく動いてたのに、今となっちゃ暇を持て余してるしな」
「ちょっとちょっと!?もう問題事は勘弁よ!!」
「わかんねぇぜ?俺って何か憑いてるらしいからな」
「確かに……」
ユーリがニッと笑うと、レイヴンは引きつった笑みを浮かべた。
しかしその笑みも優しい顔に変わる。
「まぁ、ユーリの為ならどんな厄介事も挑んでみせるわよ」
「そりゃ期待しとくぜ、レイヴン」
ニッと笑ってユーリはレイヴンのコップに酒を注いでやった。
「それにしても、青年飲むわねぇ」
「ん、そうか?」
「軽く言うわね……」
すでにユーリの周りには6本の酒が開いている、にも関わらずユーリはへでもないと言った様にピンピンしている、一方のレイヴンはまだ4本目、歳の差かしら、と心の中で泣いた。
「青年ペース速くない?身体に悪いわよ?」
ぶっ倒れても知らないわよっ!!と言いながらユーリに注がれた酒に口を付ける。
「俺は結構酒には強いし、早々ぶっ倒れたりしぬぇよ、それに…」
「およ?」
ユーリは酒をチビチビ飲みながらレイヴンに寄り掛かった。
「……レイヴンが連れて帰ってくれんだろ?」
「……青年それって、」
「まぁ酔ったらの話だからな」
ユーリの色っぽい上目遣いにレイヴンの偽物である心臓がドキッとした。
近くで見るユーリの頬はうっすらピンク色をしていて、すでに多少は酔っているのではと感じた。
「それじゃあ頑張ってユーリを酔わせようじゃないの、明日の集合はやっぱり昼ね」
「上等、やってみやがれ」
それからユーリはさらに6本、レイヴンは3本開け、結局ユーリは酔い潰れてレイヴンに連れ帰られ、さらに言うとお持ち帰りされた。
(青年昨日はよく飲んだわねぇ)
(もうちょっと行けると思ったんだけどな)
(まぁそのおかげで夜はおっさんの為に色々奉仕してくれ……)
(黙れっ!!)
(グボァ!!)
――――
5500HIT記念
あけび様リクエストで、レイユリほのぼのでした!!
ひいぃ!!
ほのぼのじゃねぇよ!!
最終的にはやっちゃった感丸出しですし……
苦情等は受け付けます!!
とりあえず二人はラブラブなんですよね、今回ユーリはある意味誘い受けと言いますか……ねぇ?(←聞くな)
お酒飲むとユーリは積極的になるんだよきっと!!
そうがいいに決まってる!!
てなわけで、あけび様のみお持ち帰りOKです。
読んでいただきありがとうございました!!
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