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私立誠青学園高等部
漸と蒼穹C



大通りに戻った漸は、お礼を言って微笑んだ蒼穹を思い出しては胸にもやもやするものを感じていた。


(そういえばちゃんと話したのは初めてだ…あんなに近くに寄ったのも初めてだ…細かったな、以外と)



彼の眼は深い海の色をした瞳だった。

そして頭にちらつく青みのかかった髪。

どこをとっても「青」を連想させる神秘的な姿。



…ここまで意識しているとなると




……これは 恋 か?




そう思った瞬間、漸は胸のもやもやが熱くなっていくのを感じた。




(…俺そういうキャラじゃねぇよな……)



中学の頃からその形相で恐れられていた存在だ。


そんな奴が恋をしたとなれば当時の人間は驚くだろう。




漸は軽く舌打ちをして寮へ帰った。


明日は休みだ。

新しいルームメイトも来る。


面倒くさい1日になりそうだ。





様々な思いが入り交じり、漸はため息をついた。



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あきゅろす。
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