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You're our princess (双子夢) 


「君は僕らの」


<UR OUR PRINCESS!>


「おはようフレッド」

「おはようウェンディ」

「おはようジョージ」

「やあウェンディ、おはよう」

「「って、ええええ?!」」

「ん?どうかしたの?」

「ウェンディ、君は僕たちの見分けがつくのかい?」

「当たり前でしょ?2人とも違う人間なんだから。」

「こりゃおったまげた。」

「ママでさえ、僕らの区別がつかないのに!」

そうだ。あの日からだ。
あの日から、妙にあの双子に気に入られてしまったのだ。



「「姫!待って〜!」」

「ハリー!ちょっとかくまって!」

「え?ウェンディ?!」

「いいから!」

いつものようにツインズに追いかけられていた私は、彼らから隠れるためにハリーのローブの中に隠れた。

これにつかまると、永遠と2人の話やいたずらに付き合わされるのだ。宿題が出来ないほどに。

今日は魔法薬学の課題がこんもりなんだよ〜。
どうか、見つかりませんように…!


「おっと!ハリーじゃないか!」

「やあ!ジョージにフレッド。」

「ウェンディを見なかったかい?」

「あ、あっちのほうに走って行ったよ!」

「「ありがとうハリー!」」


…ふう。なんとかまけたようだ。
2人の足音が遠ざかって行くのを聞き、ゆっくりと外へ出た。

「ハリーありがとね、って」

ニコッ「「やあウェンディ!」」

「なんでいるの〜」

私が聞いた足音は、どうやら開発中のいたずらグッツだったらしい。
どこまで用意周到なのよ。



最初はよかった。2人のことは大好きだったし、こんな美形が隣にいて嬉しくない女の子なんていない。
でも双子に気にいられてから、私と一緒にいる人を見かけては悪戯グッズで追い払うため、友達が寄ってこなくなってしまったり、さんざんなのだ。泣



「ねえ、ケイティ一緒に帰らない?」

「ああごめんなさいウェンディ。私用事が…」

「ならしょうがないね」


毎日、授業が終わるたびこんな感じだ。

はっ!もしかして、気に入られているのいうのは私の自惚れで実は嫌われているのかも。
だからこんな回りくどい悪戯で私を精神的に追いつめる作戦なんだわ!
追いかけ回すのも、永遠と2人に付き合わされるのも、きっと疲れさせて課題をやらせないで成績を下げてホグワーツから追い出したいんだ。
2人を見分けてしまったのは色々と都合が悪かったのかも…。
ああ、そうにちがいない。私はなんて馬鹿なことをしてしまったんだろう。

いつものようにずるずると双子に引きづられながら、こんな考えに到達した。


「2人とも私が嫌いなんでしょ!」

「「え?」」

「だから、だからこうやって毎日追いかけたり私の友達に悪戯したり…。もうやめてよ…。」

とうとう私は泣き出してしまった。

2人はおろおろとしている。
あんたらのせいなんだから!
いや、元はと言えば私のせい・・?

「「ウェンディ〜」」

「ごめんよ。そんなつもりじゃなかったんだ!」

「僕らは、ウェンディとなるべく一緒に居たくて…。」

「え?」

「僕らを見分けられるなんてウェンディが初めてだったから」

「「好きになっちゃったんだ!」」

「う、嘘でしょ?だってふたりは私をホグワーツ追い出し大作戦で…え?えええ?!」

「ウェンディ。僕たちの」

「「姫になってほしいんだ!」」

「じゃあ、ふたりは私の王子様になってくれる?」

「「姫!!よろこんで!!!」」

こうしてここで1つのバカップルが誕生した。
あれから、2人は友達に悪戯を仕掛けるのはやめてくれた。
女友達には…だ。
男友達と少しでも喋ってたり一緒にいるとその時は…。

「うわあああああああやめてくれえええええ!」

今日も男子生徒の断末魔が廊下に響き渡る。
それを見て楽しそうなフレッドとジョージと、
少し困りながらも嬉しそうなウェンディ。

「あー課題やらなきゃ…!」
「姫、僕たちがお手伝いしましょ」

「いい!」

「「えええええええ〜姫〜」」

The end...

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あきゅろす。
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