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Medicine in love (ドラコ夢)

「愛してるよパンジー。」


<Medicine in love>


パンジーを盗み見たら目があってしまった。
ちくしょう。したり顔だ。

パンジーの隣で愛をささやいているのは…。



私の恋人。ドラコ・マルフォイ。



どうしてこうなってしまったのかは、数時間前にさかのぼる…。


-----数時間前

「ドラコ!これ。あなたに。」

「なんだパーキンソン。お前から物をもらう筋合いは無い。」

「クッキーよ?」

「フンッ。食べ物だったらそこにいる2人にあげればいいだろう。」

「あなたになの。…ウェンディからよ。」

「ウェンディから?!どうしてそれをもっと早く言わないんだ。はやくよこせ」

パクッ…

「パンジー!!どうして僕は君のような素敵な人に今まで気づかなかったんだ!」


それからこの有様である。

パンジーがクッキーに惚れ薬を入れたに違いない。
あの子はドラコが大好きだったから。

全く。私が仲の悪いパンジーにドラコ宛の物なんて頼む訳がないのに。
どうしてわからないの!ほんっとうに呆れてしまう。

ただでさえ最近、ドラコが本当に私の事を好きなのか不安だったのに…。
さらに不安になっちゃうよ。


ええい!とにかくはやく薬を切れる方法を探さなきゃ!


「フレッド!ジョージ!」

「「姫!!」」

「姫から呼んで頂けるなんて」

「光栄の極み!」

2人はいつものように大げさに喜んで熱烈なハグとほっぺにキスをくれる。
ははは。もう慣れましたよ。

「2人に聞きたいことがあるの」

「「我々に聞きたい事?」」

「それはもう!」

「なんなりと!」


「惚れ薬ってどうやったら効き目が切れるの?」

「ああ、それなら」
2人は私の耳のそばで、ごしょごしょとつぶやいて去っていた。

「それじゃ姫!」
「検討を」
「「祈ってますよ!」」

あの2人に絡むとなんだか疲れる。ふうと溜息をついてからドラコのもとへ向かった。

それにしても…あんな方法で大丈夫かな?
だって、もしドラコが…・。
ああもう!悩んでたってしょうがない!
やるしかない!がんばれわたし!

「ドラコ!!!」

相変わらず2人はいちゃいちゃとしている。
周りには野次馬が沢山。

くっそ、私だって人前でいちゃいちゃしたことないのに!(したくないけど)

ずかずかとドラコのもとへ歩いて行ったら、2人はいまにもキスする寸前だった。

「ス、ストップ!」

「あら元カノさんじゃない!もう遅いわよ。ドラコは私に夢中なのよ?」

「犬は黙ってて!」

「いぬうう?!!?!」
パンジーの顔が怒りで歪んでますますパグみたいだったけど、今はそんなのかまってられない。

「ドラコ…。」

こんな人前だけど、しょうがない。覚悟をきめるぞおおお


首に手をまわして ちゅ っと、触れるだけのキスを。した。

「ウェンディ?!」

「ドラコ、私はあなたの何?」
嗚呼。切実だ。これで戻っていなかったら もう

「何言ってるんだ。君は僕のこいび…」

そこまで言いかけて、ドラコは2人に好奇の視線が注がれているのに気づいたようだ。

「ぼ、僕たちは見せ物じゃない!!!!出て行け!!!!!!!」


ドラコの怒鳴り声で全員が居なくなった。もちろん、パグもだ。

「よかった…。元に戻ったのね!」

「元に戻ったってどういうことだ?」

「あなたパンジーに惚れ薬を飲まされたのよ」

「ぼ、僕が?!」

「『パンジー愛してる〜』なんて言っちゃってほんとありえなかったんだから!」

「…悪かった

「え?」

「惚れ薬を盛られたとは言え、一瞬でもウェンディ以外の女に目がいってすまなかった。」

「…」

「俺には、ウェンディだけだ。」

「ドラコ…。」

「愛してるよ、ウェンディ。」

「私も・・。戻らなかったらどうしようかと思った〜!うわああん」

「おい、泣くなよ。僕が泣かせてるみたいだろ」

「ドラコに泣かされてるんだもん」

ぽんぽんとウェンディの頭を優しく撫でている、ドラコの目の優しさと言ったら…!
こっそり見ていた女子生徒の中でまたファンが増えたとか増えなかったとか。

「そういえばなんでキスしたんだ?」

「それはね…」





「「その人が本当に愛してる人からのキスで効き目は切れるんだ!」」



ドラコはわたしのこと本当に愛してくれてたんだ。
2人の絆は深まったし。不安もふっとんじゃった!
パンジーに感謝しなきゃかも…。

そうにやにやするウェンディであった。



*惚れ薬の効き目が切れた本当の理由を知るのは

カチッ

「2時間45分か!」
「今回は上手くいったと思ったのに。」
「まだまだ改良が必要だな。」
「それにしても本当にキスするなんて…」
「姫は本当に可愛いな」

「「マルフォイにはもったいない!!」」

また、後日のおはなし…。


THE END ..

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