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ディスコ
バレンタイン当日。

今年のバレンタインは土曜日だったので、津田は七条家に呼ばれることとなった。

少し強い風が吹く青空の日、七条家の敷地をゆっくりと歩く後ろ姿は、少し恐ばっていた。

いつもこう言ったことは津田家、すなわち自宅で行われることが多かったのに、今回は何故か七条家。

その違和感を、少し感じたのかもしれない。

そして、津田は扉の前に立つ出島の姿を見つけ、声をかけた。

「こんにちはー。」

「こんにちは。
お待ちしておりました。
どうぞ中へ。」

「はい。」

そして、扉は開かれ、見知らぬ通路を歩いていく。

その空気は重く、何故か装飾品が多い廊下だった。

突き当たりの部屋に案内された津田がドアを開け、見た光景は―。

「なんだこの人数はぁぁぁぁ!!?」

津田家に集まるには無理があるほど大人数の女子が、騒ぎまくっていたのだった。

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