はまった話A
畑
「ちょっと、これあんまりなんじゃないですかねぇ?」
津田
「・・・・。」
萩村
(放置してる・・・・。)
天草
「よいしょっ!
津田、考えたな。
これなら我々も作業できるぞ!」
津田
「手伝ってもらわなければ日が暮れますから、意地で閃きました。」
天草
「いいぞ津田。
よし、もうちょっとだ!
頑張ろう!」
畑
「会長、元気ですね。」
天草
「む、そうか?」
畑
「七条さんと津田君が2人きりで作業をするなんて嫉妬するものね。
良かったですね。」
天草
「・・・・。
さて、頑張るぞ!」
萩村
(会長まで放置・・・・。)
七条
「ふぅ、これで最後だよ。」
五十嵐
「はい。
さすがに生徒会は資料類が多いですね・・・・。」
萩村
「そうですね・・・・。
手伝ってもらっちゃってすみません。」
五十嵐
「いいのよ。
気にしないで。
元はと言えばこの人が悪いんだし。」
畑
「肩身が狭いわ〜。
ここの隙間と一緒に、もう少し広げていただけると有難いんですけどね〜。」
津田
「図々しいぞこの挟まりびと。」
畑
「津田君、いい加減これ取ってくれな〜い?」
天草
「ダメに決まっとるだろう。
主に私たちが拒否する。」
畑
「だって津田君、私のことこんな風に縛って、あんなことやこんなあらぬ妄想で私を・・・・。」
津田
「ないのでご心配なく。」
五十嵐
「その件に関して、津田副会長はあとで来てください。」
津田
「えぇっ!?
閃き損!?」
七条
「カエデちゃん。
このタイミングで津田君を呼ぶって言うことは、それは・・・・。
"私も縛って欲しいの"って言う合図だね!」
天草
「五十嵐はそっち側がいいのかー。」
五十嵐
「やっぱり来なくていいです。」
津田
「助かった・・・・。」
畑
「そうだ、津田君。
人間の瞳って、潤ってる分少し鏡みたいになってるのよ。」
津田
「そうですか・・・・?」
畑
「だから、津田君が私を見つめると、私が見てる景色をほんの少し見ることができるのだよ。」
津田
「はぁ・・・・。」
(突然なんだ?)
畑
「だから、この目隠しをとって、私の目をじっくり見つめてみて。
そしたら私たち、同じ思いを共有できると思うわ。」
津田
「そっ、そうですか・・・・。」
畑
「私のこの縛られた手と目隠しを外して、私の目を見つめてみて。
そしたらあなたも・・・・。」
津田
「・・・・・・・・。」
畑
「この方々のおパンツ達が拝めますよ。」
津田
「この人どう説教してくれよう。」
畑
「いやん。」
天草
「・・・・。」
七条
「シノちゃん、汗びっしょりだよ?」
天草
「いやー、今日はよく動いたなー。
汗だくだー。」
五十嵐
(そろそろこの人たち取り締まった方がいいのかしら・・・・。)
萩村
「じゃあ、ロッカーを動かしてさっさと引っこ抜きましょうか。」
津田
「うん。
早いとこ引っこ抜こう。」
畑
「雑草扱いですか・・・・。」
天草
「よし、いいか?
一気に引っこ抜くぞ?」
七条
「オッケーだよー。」
五十嵐
「はい。」
天草
「じゃあいくぞ!
せーのっ!」
畑
「あー。
・・・・あ、待って。」
津田
「ふんっっ!」
キュポーン!
畑
「ストッ・・・・。
・・・・。」
天草
「・・・・。」
五十嵐
「津田副会長・・・・。
出てってください・・・・。」
津田
「・・・・ハイ。」
畑は抜け出した。
ロッカーから。
スカートだけを残して。
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