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日常に潜む心の歩みA
魚見
「じゃあ、まずはどこに行くか決めましょう。」

天草
「いや、今のところ目的がないから、そっちから考えないか?
ぶらぶらとしていても面白みに欠けるし。」

萩村
「まぁ、半分遊びの目的ですけどね。」

七条
「そうねぇ・・・・。
じゃあ、みんなで自然とふれあう!
とかはどうかな?」

魚見
「いいですね。
じゃあ、ひとまず候補になりますね。」

津田
「自然かぁ・・・・。
俺たち結構な頻度でふれあってる気もしますけどね。」

天草
「まぁ確かになー。
無人島に行くにしても、山に行くにしても自然とふれあうことになるし。」

七条
「それなら、青○カップルもしょっちゅうふれあってるよね。」

津田
「少なくとも俺たちがふれあった試しはない。」

コトミ
「まぁ確かに触れ合ってはいますよね!」

魚見
「まだペ○ティングの段階ですね。
これからいよいよ・・・・。」

七条
「あぁん!
こんな開けた場所でそんな・・・・。
みたいな感じになってるかも!」

天草
「うむ、見に行くか!」

萩村
「これ、私たちも行った方がいいのかな・・・・?」

津田
「俺たちだけ別行動にしようよ。」

萩村
「えっ?
そ、それって、私たち2人きりで・・・・。」

津田
「そうだね。
でも、あっちに入るのは嫌だし、他に選択肢ない・・・・。」

萩村
(消去法かよ・・・・。
でも、行かないって選択肢を消したってことは・・・・。)

魚見
「フニャー!」

萩村
「!?」

天草
「そこ2人、何してる!」

七条
「抜け駆けは許さないよー!」

津田
「・・・・。」

萩村
「何故津田だけを囲む・・・・?」

天草
「いや・・・・、ちょっとしたフォーメーションを取ろうかと・・・・。」

津田
「何のだよ。」

コトミ
「私はスズ先輩側ですよー。」

萩村
「撫でるなー!
しょんぼりしとらんわ!」

魚見
(あ、してるんだ。)

萩村
「で!
旅の目的だけど、今回は"歩く"がテーマでもいいんじゃないですか?」

天草
「"歩く"か。
シンプルすぎて漠然としとるな。」

七条
「何か条件を付けてみたら?」

魚見
「では、"見ずに歩く"のはどうでしょう?」

天草
「ふむ、今度は抽象的だな・・・・。」

コトミ
「目隠しプレイ?」

津田
「またかよ!」

魚見
「はっ!
しまった。
やってみたいと言う欲求が出てしまった・・・・。」

津田
「では却下だ。」

魚見
「でも、そう言う欲求があるだけじゃないよ。」

天草
「ほぉ、聞こう。」

津田
(欲求キープかよ・・・・。)

魚見
「物事を判断したり感じたりする際、私たちは五感のうち、視覚に依存する傾向があります。」

七条
「そう言われてみれば・・・・。」

魚見
「つまり、目から入って来る情報に頼りがちと言うこと。
なので、今回はその他の五感を意識して使ってみましょう、と思ったわけです。」

津田
「なるほど。」

天草
「じゃあ、目を使わせないために、一応目隠し持ってくか。」

津田
「結局そこに行き着くのかよ。
つか、結局いつも通りかよ。」




その後彼らは、音楽やら食事やらなんか普通に楽しんだのだった。


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あきゅろす。
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