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いやいやんA
萩村
(いつの間にあの2人・・・・。
いや、別に否定してるわけじゃないわ。
どんな形でもいいと思うし、風潮として男とか女とかの垣根はなくなっていってるし、ふ、2人が愛し合ってればそれでいいとは思うわ。
けど、でも、でも、でも!!
そこじゃないのよ!
出島さんなら分かるけど、会長や七条先輩がなんで!?
まさかまさかのどんでん返し!?
もしかして随分前から・・・・!?
私の尊敬する会長たちがこんな場所で!?
あぁー!
わぁー!
津田ー!)

津田
「あ、あの、萩村さーん?」

七条
「あらあら、津田君の太ももに抱きついちゃって・・・・。」

天草
「フム・・・・。
横から抜き打ち○起観察とは、萩村もやるようになったな。」

萩村
「いえ・・・・。」

津田
「ツッコまないだとぅ!?」

萩村
「はっ!
違うわっ!」

天草
(異様にレスポンスが悪いな・・・・。)

七条
「スズちゃん、今日はあの日じゃないんだけどなー?」

天草
「津田のあそこを眺めるくらいだから、きっと欲情しているのさ。
こういう季節だし。」

萩村
「なんだって!?」
(季節だってー!?
自分の行為を正当化した!?
言い訳!?)

津田
「季節関係なくエロボケかます人が言うセリフじゃないなぁ。」

七条
「津田君、私たち位の年齢になれば、人間は年中発情期。
いつでもオッケーなのよ!
知らなかったかなぁ?」

萩村
(いつでもオッケーなのは知ったこっちゃないけど、どこでもはオッケーじゃないだろー!!
というか♀&♀じゃできないだろー!!)

津田
「何その無知な童貞扱い!
いや童貞だけど!」

天草
「発情宣言するヤツに対して冷静にツッコむとは・・・・。
スゴいな・・・・。」

七条
「それで、スズちゃんはいつまで津田君に抱きついてるのかな〜?」

天草
「そうだな。
色々、風紀的によろしくないから一旦離れなさい。」

萩村
「!?」
(どの口で風紀語ってんだー!?)

七条
(ようやく離れた・・・・。
もう、見てるこっちがムラムラしちゃうよ…。)

津田
「・・・・ん?
あれはなんだ・・・・?」

天草
「!!」

七条
「あ、そ、それは・・・・!」

津田
「・・・・。
会長、これは一体・・・・?」

天草
「そっ、それは・・・・。
なっ、なんだろーなー?
知らないなー?」

七条
「あぁ・・・・。」

萩村
(コスプレ!?
生徒会室でそんな本格的なことしてたの!?)

津田
「・・・・。」

天草
「うっ・・・・。」

萩村
(ダメ、もうダメ・・・・。
会長と七条先輩がそんな・・・・。
もう限界よ。
尊敬する2人がこんな所でこんなことをするなんて、許されないわ・・・・。)

津田
「はぁ・・・・。
こんな所で何やってんですか・・・・。」

天草・七条
「すいません・・・・。」

萩村
「ホントですよ。
何でこんなことしたんですか。」

天草
「ふぅ・・・・。
分かった。
話そう、アリア。」

七条
「うん・・・・。」

萩村
「・・・・。」

七条
「私が見つけて来た動画でね、ファンシーな格好をした女の子2人がひとりの男の子を奪い合う話があったの。」

津田
「はぁ・・・・。」

萩村
「はぁ?」

天草
「それで、今度の文化祭にコスプレ大会を企画しようかと言う話になってな。
試着していたのだ。」

津田
「エロ動画もとに企画したなんて口が裂けても言えないな。」

萩村
「うそ・・・・?」
(ど、どうせうそよね。
こんなの・・・・。)

天草
「う、うそじゃない!
こんな恥ずかしいことうそで言えるか!
着てみたら下手な水着よりエロいし!」

七条
「シノちゃんずっとポロリ状態だったしねー。」

天草
「コラー!!
それはサイズが合わなかっただけで・・・・。
はっ!!」

津田
(自爆・・・・?)

萩村
「それ着て、何を・・・・?」

七条
「だから、試着だよ・・・・。
ねぇ、スズちゃん、何か考えてるのは分かるんだけど、何を疑ってるのかな?」

萩村
「いや、その・・・・、2人が・・・・、えっと・・・・。」

天草
「なんだ?
萩村らしくないな。
どうしたんだ?」

萩村
「えっと、わ、私が生徒会室の前に来たら・・・・。」

七条
「来たら?」

萩村
「ふ、2人が・・・・、息を荒げて・・・・。」

七条
「あぁ、それなら・・・・。」

天草
「かくかくしかじかと言うわけだ。」

津田
「そんなこったろうと思ったぜ。」

萩村
「!?」
(そんなこったろうと思った!?
え、もしかして私だけ・・・・。)

七条
「スズちゃんは何だと思ったの?」

天草
「私とアリアがくんずほぐれつしてたと思ったか?」

萩村
「え!?
い、いえ、そんなことありません!!」

津田
(思ってたな・・・・。
黙っといてあげよう・・・・。)

萩村
(!?
私の脳内が風紀紊乱だった!?
欲情してたのは私だけ!?
エロってたのは私の頭!?
尊敬していた2人は、そのまんまの2人だった!?
私が許せないのは・・・・、私自身!?)

七条
「スズちゃん。
気持ち、分かるよ。
息荒げてる人見ると、つい想像しちゃうよね。」

天草
「まぁ、それに欲情しやすい季節だしな。
それに、女の子同士でってのもなかなかない発想だ。
いいじゃないか。」

津田
「まるで慰めになってない・・・・。」

萩村
「あぁー!
しょせん私なんて小さい人間だー!
どうせこわいの苦手でガキ臭くておませで耳年増だぁぁぁぁ!」

津田・天草・七条
「!?」

天草
「ど、どうしよう!?
萩村が壊れた!」

七条
「す、スズちゃん!
大丈夫よ、大丈夫だから!」

津田
「・・・・。」



その後、萩村が立ち直るまで2日間かかった。



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